福崎の風がそよぐ中、5月26日、福崎小学校(兵庫県神崎郡福崎町馬田)の3年生58名が、町特産品である「もち麦」の刈り取り体験に参加。
福崎町が誇る特産品もち麦について、見て、触れて、学ぶ、特別な一日となりました。
「もち麦」はビールや麦茶、麦ごはんの材料になる大麦の一種でお米に「もち米」があるように、麦にも粘り気のある「もち性」を持つものが「もち麦」。
普通の大麦よりモチモチとした食感が楽しめ、その栄養価も注目されています。
福崎町特産「もち麦」
福崎町のもち麦は、もち麦生産組合が中心となり栽培から製品化まで全て地元で行われており、まさに福崎町を代表する食べ物になっています。
もち麦生産組合は、子どもたちにも「福崎町の特産物もち麦」をもっと知ってもらいたいと、小・中学校で出前授業や食農教育を行っており、今回の刈り取り体験もそのひとつ。
黄金色の穂が揺れる、刈り取り体験
2年生の時に自分たちで植えたもち麦は、この日までに立派に成長し、まばゆいばかりの黄金色に輝いていました。まさに「麦秋」という言葉がぴったりの美しい風景が広がり、子どもたちの期待も高まります。
慣れない手つきながらも、子どもたちは真剣な表情でもち麦を刈り取り、友達と顔を見合わせながら、時折笑い声も響き、作業は終始楽しげな雰囲気で進みました。
「どうやって食べるの?」素朴な疑問に、生産者の笑顔
刈り取りの途中、「どうやったら食べられるようになるの?」と、ある児童から素朴な質問が。それに対し、もち麦生産者の方が「一つぐらいなら手でもんだら皮がはがれて出てくるよ」と優しく教えてくれました。
まだ完全に熟れていないにも関わらず、興味津々で口に運ぶ子どもたちの顔は、最高の笑顔に包まれていました。
刈り取ったもち麦を、両手いっぱいに抱えきれないほど持ち帰ろうとする子どもたちの姿も。
「そんなに持って帰ってどうするの?」という大人たちは呆れながらも笑い顔。
今回の体験は、大麦と小麦の違いに気づいたり、麦に対する興味を持つきっかけになったことでしょう。
そして、特産物を作り、発展させていくために努力する地域の人たちの姿を知ることで、福崎町の素晴らしい魅力を学ぶ、貴重な機会にもなりました。
このもち麦が、子どもたちの健やかな成長を支える給食の美味しい一品となることでしょう。
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