福崎町に工場を構える段ボール製品製造会社「大王パッケージ株式会社」(本社:東京都)が、地元で親しまれるキャラクター「ガジロウ」のダンボール製模型を福崎町役場に寄贈しました。
寄贈された模型は大小2体で、ガジロウの特徴である鋭い歯や、なびく長い髪が細部まで忠実に再現されています。
地域密着の大王パッケージ株式会社
大王パッケージ株式会社は、大王製紙グループの一員として段ボール製品や紙製ディスプレイの製造・販売を行う企業。
段ボール箱の開発で多くの賞を受賞するなど、その技術力が高く評価されてる一方で近年は人手不足や従業員の高齢化が課題に。
経営理念に「地域社会との絆」を掲げる同社。一層の地域とのつながりを深めるためガジロウの段ボール模型の製作を決定したのだそう。
模型製作に込めた想い
模型の設計と組み立てを担当したのは関西工場の企画担当、寺岡さん。
「ガジロウの魅力を段ボールで表現するため、一つ一つのパーツに心を込めた」と語ります。
小さい模型(高さ54センチ)は厚さ3ミリ、大きい模型(高さ125センチ/12.1kg)には厚さ3ミリと5ミリの段ボールを使用。
本物の写真をもとに体の曲線や細部の表現を追求し、特に髪の毛や腕の筋肉部分にこだわりました。特に難しかったのはガジロウの髪の表現で、10種類以上の図面を作成して曲線を再現したと言います。
試行錯誤を重ねながら、ようやく納得のいく形を作り上げたという模型は製作期間は構想1カ月、制作に5日間、大きい模型に使用したパーツは約1,000個にも上ります。
地域との絆を深めるお披露目
1月14日に福崎町役場で開催された寄贈式では、ガジロウ自身も登場し、「オレがいる・・・」と自身そっくりの模型に興味津々で、じっくりと観察する様子が印象的でした。
今後、大王パッケージ株式会社は「ふるさと納税の返礼品を送る箱のデザインや、災害時に役立つ段ボール製品の提供を通じて地域に貢献していきたい」と話します。
具体的には、段ボールベッドや簡易段ボールなど、防災に役立つ製品の開発について福崎町と協議を進めていく予定となっています。
町長からの感謝の言葉
福崎町尾﨑町長は、東日本大震災時に福崎町が岩手県遠野市へ支援物資を送った際、大王パッケージから輸送用段ボールを無償提供してもらったことを振り返り、「地域を支える存在として本当にありがたい。今回の模型も来庁者を迎えるシンボルになる」と感謝の意を表しました。
寄贈された段ボール模型は、さっそく役場で展示中。
地域と企業が手を取り合う温かな取り組みの一つとして、多くの人々に親しまれることでしょう。
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