8月25日(土)、福崎町第1体育館にてパラスポーツの大会が開催されました。
大会には町内在住者や福崎町に活動拠点を持つ団体など、9チーム34名が参加し、老若男女が世代を超えて共に競技を楽しみました。
参加者の年齢層は8歳から81歳までと幅広く、性別や障がいの有無を問わず、全員が一体となってパラスポーツを満喫。
今回の大会は、パラスポーツの普及と啓発を目的として行われ、2024年にフランスで開催される「パリ 2024 パラリンピック」との連動企画として実施されたもので、大会では、パラリンピックの正式種目のうち「ボッチャ」と「ゴールボール」の2種目が取り上げられ、参加者たちはそれぞれの競技に熱中しました。
「ボッチャ」は、ヨーロッパで生まれた障がい者スポーツの一つで、戦略を駆使して得点を競うスポーツ。特に、脳性麻痺や筋萎縮性側索硬化症(ALS)などの障がいを持つ選手が参加しています。
競技は、白いターゲットボール(ジャックボール)に自分のボールをいかに近づけるかを競い合うもので、正確な投球と戦術が求められます。身体的なハンディキャップに関わらず、選手が自分の技術で勝負できる点が、このスポーツの魅力です。
一方、「ゴールボール」は視覚障がい者のために考案されたチームスポーツで、1946年に第2次世界大戦で視覚に障がいを受けた傷痍軍人のリハビリテーションの一環として始まりました。
この競技では、3人1組のチームが音を頼りにボールを投げ合い、自陣のゴールを守りつつ、相手ゴールにボールを入れることを目指します。視覚を使わないため、聴覚とチームワークが試合の勝敗を左右する重要な要素となります。
共通するのは、身体能力だけでなく、戦略や技術が勝敗を左右すること。
例えば、ボッチャでは精密な投球と戦術が重要であり、ゴールボールでは聴覚とチームワークが鍵。各競技が持つ独自のルールと技術が、観戦者に知的な興奮をもたらすこともパラスポーツの魅力といえるでしょう。
今回の大会では、障がいの有無や年齢に関係なく、全ての参加者が一緒に競技を楽しむ姿が見られました。
これこそがユニバーサルスポーツとして注目されるパラスポーツの魅力であり、2024年はオリンピックイヤーでもあり、この機会にパラスポーツへの関心がさらに高まることが期待されます。
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