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土星の輪の消失 2025年11月
11月 25日 19:00 - 11月 26日 01:00

宇宙好きの方はもちろん、そうでない方もきっとご存知の、あの美しい土星の輪。
実は今年2025年、その輪が「見えなくなる」という、とても珍しい現象が起こっています。この記事では、特に秋から冬にかけての土星の見どころを、初心者にもわかりやすく解説します。
※トップ画像提供:NASA
土星の輪って、一体なに?
土星の輪は、氷の粒が数えきれないほど集まってできています。その幅はなんと約2万5000kmにも及びますが、場所によっては厚みがたったの10mほどしかないと言われています。土星の直径に比べると、輪の厚みは約1200万分の1という驚くほどの薄さなんです。
そのため、地球から土星を見る角度が変わることで、輪が大きく見えたり、逆にほとんど見えなくなったりするのです。
なぜ輪が「消失」するの?
土星は約29.5年かけて太陽の周りを回っています。このとき、土星の自転軸は約26.7度傾いたまま公転しているため、地球から見た土星の輪の傾きが、約15年周期で大きく変化します。
輪が大きく傾いているときは、私たちがよく知る「土星らしい」姿に見えますが、真横から見ることになるタイミングでは、極めて薄い輪がほとんど見えなくなってしまいます。これが「環の消失」と呼ばれる現象です。
2025年11月25日が最高の観測チャンス!
©国立天文台「暦計算室」
今年の「環の消失」は、実は3回起こります。その中でも、11月25日が特に注目すべき日です。この日は地球から見て土星の輪がほぼ真横を向くため、輪がほとんど見えなくなります。
兵庫県(神戸)では、この日の日の入りが17時24分頃、土星が空の一番高い位置に来るのが19時27分頃なので、ゆっくりと観測を楽しめます。
望遠鏡を使っても輪は見えませんが、普段とは全く違う、「輪のない土星」の姿をぜひ探してみてください。なんだか、ちょっとミステリアスな土星に出会えるかもしれませんね。
めったに見られない土星の姿を楽しもう!
土星の輪が見えなくなるのは、約15年に一度の特別な瞬間。次に見られるのは、もっと先になります。この機会に、ご家族や友人と一緒に夜空を見上げて、いつもと違う土星を探してみてはいかがでしょうか。
天体望遠鏡をお持ちでない方も、国立天文台などのウェブサイトをチェックするのもおすすめです。新しい発見や感動があるかもしれませんよ!
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