2025年の中秋の名月

秋の夜空に浮かぶ、美しく輝く満月。
今年はいつお月見をすればいいの？そう思っている方もいるかもしれません。

今年の中秋の名月は、10月6日。

「満月」は翌日の10月7日で、日付が1日ずれているんです。

「中秋の名月って満月じゃないの？」と疑問に思った方もいるかもしれません。実は、中秋の名月と満月は必ずしも同じ日ではないのです。

「中秋の名月」と「満月」、何が違うの？

中秋の名月とは、旧暦（太陰太陽暦）の8月15日の夜に見える月のこと。平安時代に中国から伝わり、日本ではお米や里芋などの収穫を祝う行事と結びついて、「芋名月」とも呼ばれてきました。

一方、天文学的な「満月」は、地球から見て太陽と月がちょうど反対側になった瞬間のことを指します。

このため、旧暦の日付と天文学的な月の満ち欠けのタイミングがずれることがしばしばあり、今年は中秋の名月と満月が1日ずれるというわけです。次に中秋の名月と満月が同じ日になるのは、5年後の2030年です。

2025年のお月見は、土星も一緒に楽しもう！

今年の10月6日、中秋の名月の日には、月の近くに土星が見えるかもしれません。

満月に近い月はとても明るいので、土星の美しいリングを見るのは少し難しいかもしれませんが、お月見のついでに、夜空の宝石を探してみてはいかがでしょうか。

十三夜の「栗名月」も忘れずに！

日本にはもう一つ、お月見の風習があります。
旧暦の9月13日の夜を「十三夜」と呼び、中秋の名月とともに、美しい月を愛でてきました。

十三夜は、収穫の時期と重なることから「栗名月」や「豆名月」とも呼ばれ、中秋の名月と合わせて「二夜（ふたよ）の月」として親しまれています。

今年の十三夜は、11月2日。ぜひ、中秋の名月と合わせて、秋の夜空に輝くお月様を楽しんでくださいね。