福崎町は令和7年度の一般会計予算の概要を公表。
予算編成は、第6次総合計画の実現を目指し、持続可能な行財政運営を確保しつつ、住みよいまちづくりを推進するためのもの。
一般会計の予算総額は、事業の増加に伴い、前年度比13.9%増の113億1,700万円という大幅な予算増となっています。
国や地方の経済情勢を踏まえた予算編成
内閣府の月例経済報告(令和7年1月)によると、景気は緩やかに回復しているものの、海外経済の不安定要素や物価上昇などのリスクに注意が必要とされています。
このような状況を踏まえ、福崎町では限られた財源を効果的に活用し、持続可能な行財政運営を実現する方針です。
令和7年度の歳入見込み
福崎町の令和7年度の歳入は、町税が33億164万1千円と見込まれており、定額減税の終了などにより前年度比3.9%の増収となります。
特に、個人町民税が13.1%増の1億920万円と大きく増加する一方で、法人町民税は16.8%減少する見込みに。
また、普通交付税は2,000万円増の16億6,000万円となり、町債は4億4,550万円増の15億3,600万円が計上されています。
令和7年度の歳出計画
福崎町の予算は、第6次総合計画に基づいた5つの政策の柱に沿って編成されています。
1. ともに進める持続可能なまちづくり
- 福崎夏まつり・秋まつりで第50回記念イベントを実施。
- 手話ダンス甲子園やFukuランタン、GAJIRO CUP、春日山イベントなどの地域活性化事業を実施。
- 新たに、妖怪やもちむぎのPR活動を産官学連携で行う「もちむぎブランド化事業」を展開。
- 役場庁舎の照明LED化やごみ処理施設の建設など、環境に配慮した取り組みを推進。
2. 学びを充実し文化を育むまちづくり
- 小・中学校のGIGA スクール用一人一台端末を更新
- 福崎西中学校グラウンドの防球ネット増設工事を実施
- 給食費無償化など教育環境の充実。
- 柳田國男生誕150年記念事業として、ゆかりサミットや民俗芸能祭を開催。
3. 誰もが健やかに暮らせるまちづくり
- 子育て世帯訪問支援事業を通じて、家庭訪問による支援を強化。
- 学童保育業務支援システムの導入や帯状疱疹予防接種の実施を継続。
4. 地域の特性をいかした活力と魅力のあるまちづくり
- ヤケヌケ井堰(西治)改修工事などの農業用河川工作物の整備。
- ガジロウ3号機の更新、妖怪ベンチの設置、SNSを活用したもちむぎのPRなど、観光資源を活かした事業を展開。
5. 誰もが安全で快適に暮らせるまちづくり
- 道路照明のLED化や通学路対策の推進。
- 防犯カメラの増設、カーブミラーの凍結防止化、空家対策事業など、安心安全なまちづくりに取り組みます。
まちの将来像を目指して
福崎町は、「活力にあふれ 風格のある 住みよいまち ~住んで、学んで、働いて 未来につながる福崎~」という将来像を掲げ、持続可能なまちづくりを進めており、第6次総合計画に基づく各種事業を着実に実施することで、町民の暮らしやすさと地域の魅力を高めていく方針です。
福崎町の令和7年度予算は、地域の特性を活かし、町民の生活を支えるとともに、観光や特産品のPRなど、福崎町の魅力を広く発信するための取り組みが盛り込まれています。今後の施策の進展に注目です。
COMMENT
「福崎町が令和7年度予算を公表。地域活性化と住みよいまちづくりを目指す取り組み」についての追加情報、感想などをコメントまでお寄せください。