兵庫県は日本が誇る酒米“山田錦”の生産地として知られています。
この“酒米の王様”とも呼ばれる山田錦をテーマにした特別なプロジェクトが進行中です。その名も「二十歳の山田錦物語」。
2024年12月1日、大関株式会社の本社工場で、兵庫県内の学生たちが醸造体験を行いました。
プロジェクトの概要
このプロジェクトは、兵庫県の学生たちが山田錦の栽培から日本酒の醸造までを体験し、地元の伝統や文化に触れることを目的としています。
今年で4回目を迎え、主催者には山田錦の生産者、JA、行政が名を連ねています。さらに、大関株式会社が協力し、同社の村米地区である兵庫県三木市吉川町稲田地区で育てた山田錦を使用しています。
醸造体験の様子
2024年12月1日、大関本社工場に20名の学生たちが集まりました。午前中は恒和蔵で仕込み作業に挑戦。蒸米を運搬し、計量して投入するという一連の作業を体験しました。さらに、発酵過程で重要な“櫂入れ”にも挑戦しました。
午後は座学で酒造りの基礎知識を学んだ後、寿蔵で製麹作業に取り組みました。
温度管理や衛生管理の重要性を間近で感じ、学生たちは日本酒造りの奥深さに感嘆の声を上げていました。体験の締めくくりには、大関のアンテナショップ“甘辛の関寿庵”で交流を深めました。
学生たちの声
参加した学生からは以下のような感想が寄せられました。
- “蒸米から漂う香りが心地よかった。”
- “櫂入れ作業は思った以上に大変だった。”
- “もろみを見て発酵の力を実感した。”
- “細かな温度管理に驚いた。”
このようなリアルな体験を通じて、学生たちは日本酒造りの魅力と手間暇に対する理解を深めました。
今後の予定
このプロジェクトのクライマックスは2025年2月、完成した日本酒のお披露目会です。参加者全員が20歳を迎え、初めて自らが関わった日本酒を味わう瞬間は、忘れられない経験となるでしょう。
また、この日本酒は大関株式会社より商品化され、地域のお祭り「山田錦まつり」で販売される予定となっています。
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