10月13日(日)、市川町上牛尾にある岩戸神社が現在の場所に建立されてから700年を迎え、これを記念した「岩戸神社 遷座七百年祭」が盛大に開催されました。
この祭りでは、地域の五カ村が屋台を連ねて宮入りを行い、地元の伝統が再び賑わいを見せました。
少子高齢化が進む中、長距離の宮入りが困難になることもありましたが、2019年には令和への改元を機に、約50年ぶりに岩戸神社への宮入りが復活。
今回の七百年祭では、5年ぶりに氏子7集落が協力し、再び屋台を神社へ奉納しました。この地域の歴史と伝統が息づく重要な行事であり、地元住民の絆を深める機会となりました。
「正中元年(1324※鎌倉時代)後醍醐天皇の時代に当時寺谷にあっ た福泉寺境内から現在地に移されたもので、延宝2年(1674) 姫路城主松平大和守自ら参拝、金を奉納し境内の風致を賞したとい うことからも、当時は今も劣らぬ神域であったようです。度重なる 新改築を経て、現在の本殿は寛政7年(1795)に新築され、建 造物の装飾彫刻は巧妙精緻なものとして町文化財に指定されまし た。彫刻師は氷上郡柏原町の久須善兵衛政精、中井丈五郎、中井丈 吉で日光東照宮の彫刻を源流とする見事な力作です。瀬加村誌には、「旧六月中は毎年毎宵日参の慣あり、これ昔悪疫 流行のことあり、その終息祈願にこの事始めりという。六誌十三日 部落民こもりてお日待ちの勤をなす。」とあります。」(『ぶらりいちかわ散歩道-完成編-』より)
岩戸神社遷座七百年祭
岩戸橋に五か村が集結、岩戸神社へ
岩戸橋から岩戸神社まで約1.3kmの道のりを宮入順に歩きます。
そして宮入
宮入は、岩戸神社のある岩戸を筆頭に、半瀬、寺家、市場、下岡の順。広場で練り、差し上げを行った後、鳥居前にて奉納を行いました。
「遷座七百年祭、という素晴らしい催しができることに非常に感激しております。本当に素晴らしい機会だったと思います。」と自身も氏子として担ぎ手の一人として参加した市川町の津田町長。
「バンザーイ」。
声高らかに岩戸神社を氏子たちの喜びの声が響いた2024年の秋でした。
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