兵庫県の最大検査数はどのぐらい?「PCR検査能力」表示の疑問

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連日5000人を超える規模での新規陽性が確認されている兵庫県。2月にはいっての5日間で合計は28,363人、1日平均は5673人という状況ですが、1月後半からの感染拡大時より気になっていること。

検査数のマックスはいくらなのか?

感染状況を考える指標として「検査数に対する陽性者数=検査陽性率」というものがありますが、検査能力に余裕がある場合、感染経路の特定等で検査対象が広げられるため、陰性の人も検査、=陽性率は下がる傾向。

感染拡大期においては、すでに症状が出ており、重症化しやすいと言われる、高齢者や基礎疾患を持つ方へ医療リソースが振られるため陽性率は上昇する傾向があるのは過去の波を見ても歴然。

兵庫県のPCR検査数の最大値は「11600」

4日からは検査キットの不足や感染者の急増により「医師、保健所の判断で検査を行うことなく、自身で検査を行い、みなし陽性とする」擬似症数が導入された兵庫県ですが、兵庫県の公表情報によれば、2021年12月24日時点でのPCR検査能力(検査可能数)は合計11,600。

区分 現状
兵庫県 700
保健所設置市 685
小計 1,385
民間検査機関 4,635
医療機関 5,580
合計 11,600

兵庫県の検査数と陽性者数の推移

11600という数値は、「PCR」検査能力として公表されている数値で、抗原検査数は含まれておらず、陽性と判断するための検査可能数はさらに上かと思われますが、抗原検査を含めた検査可能数としては公表数値が見当たらず。

陽性率の上昇

発表年月日 検査実施人数 陽性者数 陽性率
2022/1/15 3777 1,188 31.5%
2022/1/16 4437 1,342 30.2%
2022/1/17 4046 683 16.9%
2022/1/18 5184 1,642 31.7%
2022/1/19 7187 2,510 34.9%
2022/1/20 6417 2,481 38.7%
2022/1/21 7801 2,941 37.7%
2022/1/22 7855 2,725 34.7%
2022/1/23 6992 2,681 38.3%
2022/1/24 4782 1,838 38.4%
2022/1/25 7755 3,353 43.2%
2022/1/26 8845 4,298 48.6%
2022/1/27 8656 4,300 49.7%
2022/1/28 9072 4,339 47.8%
2022/1/29 9878 4,627 46.8%
2022/1/30 9327 4,448 47.7%
2022/1/31 6989 2,966 42.4%
2022/2/1 10643 4,841 45.5%
2022/2/2 12051 5,837 48.4%
2022/2/3 12554 6,351 50.6%
2022/2/4 9363 5,479 58.5%

1月15日に、2022年はじめて1000人を超えたあたりでは陽性率は30%程度。

26日から4000人を超え、その後1週間程度は陽性率は約48~50%で推移していましたが、2月4日には大きく上昇しました。

2月2日からはPCR検査能力「11600」を超えての検査が2日連続で行われましたが、2月4日は減少。検査に携わる人員などを考えると「持続的にできる検査数ではない」のかもしれません。

新型コロナの陽性確定は当初「PCR検査」のみでしたが、抗原検査キット(抗原定性検査)の承認もあり、陽性確定となる検査方法は増えているのも関わらず、厚生労働省をはじめ「PCR検査能力数」と記載されるケースが多いのはなぜなのか。

(抗原検査を含む)検査可能数でも良いのでは、とか考えてしまう、コロナ情報疲れの著者でした。

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