累計だけじゃわからない!兵庫県のコロナの波の特徴を考える

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2022年三が日以降、急速にコロナ新規陽性者数が確認されている兵庫県。1日からの2週間で新規陽性者は3432人。

14日0時現在の日本全体での陽性者数(累計)は1,809,010人、死亡者は18,406人と致死率は初めて1%を切る0.97%になりましたが、アルファ、ベータ、デルタ、オミクロンとその時々で性質を変える新型コロナウイルス。

兵庫県の累計は82,324人、死亡者は1,398人(1/13日まで)という状況ですが、厚生労働省から発表の全国版についても「累計」のため、いまいち現在の感染状況の危険度が掴みきれない印象も。

うさ
「波」単位で見たら特徴は見えてくる?

なんて疑問がふとよぎったので兵庫県発表の公式データを参考に数字を確認してみました。

コロナの波

1月14日現在、「第6波」が始まったと目される兵庫県の新型コロナウイルスの感染状況ですが、過去の波について調べてみます。

※2020/03/11~2022/01/13

ピーク
第1波 2020/04/11 頃
第2波 2020/07/30 頃
第3波 2021/01/09 頃
第4波 2021/04/24 頃
第5波 2021/08/18 頃
第6波 2022/01/01~?

波の中で最大の陽性者数が確認された日を仮に波のピークとし、前後2週間を切り取ってそれぞれ期間中はどのような状況だったかを確認してみます。

第1波ピーク時の特徴

2020/3/28 から 2020/4/25

検査実施人数(累計)   4646
陽性者数(新規) 497
陽性率 10.70%
重症者数増減 21
陽性者数(新規)対する重症者率 4.2%
死亡者数 15
陽性者数(新規)対する死亡率 3.0%

第2波ピーク時の特徴

2020/7/16 から 2020/8/13

検査実施人数(累計)   16750
陽性者数(新規) 1016
陽性率 6.07%
重症者数増減 14
陽性者数(新規)対する重症者率 1.4%
死亡者数 2
陽性者数(新規)対する死亡率 0.2%
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第3波ピーク時の特徴

2020/12/26 から 2021/1/23

検査実施人数(累計)   56062
陽性者数(新規) 6219
陽性率 11.09%
重症者数増減 14
陽性者数(新規)対する重症者率 0.2%
死亡者数 187
陽性者数(新規)対する死亡率 3.0%

第4波ピーク時の特徴

2021/4/10 から 2021/5/8

検査実施人数(累計)   83408
陽性者数(新規) 12747
陽性率 15.28%
重症者数増減 12
陽性者数(新規)対する重症者率 0.1%
死亡者数 166
陽性者数(新規)対する死亡率 1.3%

第5波ピーク時の特徴

2021/8/4 から 2021/9/1

検査実施人数(累計)   91084
陽性者数(新規) 21551
陽性率 23.66%
重症者数増減 63
陽性者数(新規)対する重症者率 0.3%
死亡者数 23
陽性者数(新規)対する死亡率 0.1%

第6波

2022/01/01~ ※2022/01/13まで

検査実施人数(累計)   26577
陽性者数(新規) 2503
陽性率 9.42%
重症者数増減 0
陽性者数(新規)対する重症者率 0%
死亡者数 0
陽性者数(新規)対する死亡率 0%

グラフでみる波

※2020/03/11~2022/01/13

新規陽性者数と重症者率

新規陽性者数と陽性率

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新規陽性者数と死亡者数(累計)

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累計の数字だけじゃわからない

日本国内では2020年初頭から拡大した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ですが、ウイルスの型の変化に伴い、その性質を変えていることはすでによく知られていることでしょう。

コロナが完全に収まることがあれば、COVID-19は世界で何万人が感染し、何万人が亡くなった、など未来では語られるのかもしれませんが、現実的な話として感染力の強さ、毒性はウイルスの型によって異なるため、感染者数の多さだけで重篤度を測れるものではありません。

第6波が始まったとされる兵庫県ですが、今後の中等症以上の入院者数や重症者率に注目。

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