【たられば】第3波 コロナ感染拡大状況は一目瞭然？｜兵庫県、市町村の人口を考慮してみたら

2020年11月21日、3連休初日となったこの日、兵庫県では過去最多となる153名の新規陽性者が発表。

全国では大阪で東京に次ぐ415人の感染が発表されたほか、埼玉、千葉、茨城、愛媛でも過去最多となり、一日あたりの感染発表としては2500名を超える状況に。

感染者数としては増えているのは間違いないのですが、100万人の都市で1000人というのと1万人の都市で1000人というのではかなり状況が違うはず。

兵庫県では翌日に発表を行った管轄が発表されるのですが管轄の人口ごとに実際の感染規模をイメージできるかもしれない、という予測の元、データを加工してみました。

エリアについて

兵庫県では神戸市や姫路市など「市」が発表を行う都市と複数の市町村を合わせて健康福祉事務所名で発表するケースの2パターン。ちなみに姫路は区域的には中播磨ですが単体で発表されるため、以下で表記する「中播磨」は神崎郡（福崎町・市川町・神河町）となります。

※なお健康福祉事務所で対応する市町が重複する場合は合わせて計算。（伊丹市、宝塚市、川西市、三田市、川辺郡は宝塚健康福祉事務所と伊丹健康福祉事務所が対応→宝塚・伊丹として合算）

健康福祉事務所について

web.pref.hyogo.lg.jp

※2020/11/20以前30日分について公表のあった健康福祉事務所、市
※人口は兵庫県発表「兵庫県推計人口令和2年10月1日現在」による

人口を考慮しない場合（陽性者数のみ累計）

陽性者数のみでグラフを作成した場合、やはり圧倒的に目立つのは神戸。つづいて伊丹、宝塚、西宮。次いで尼崎、姫路となります。

人口を考慮した場合（陽性者の人口に対する比率の累計）

陽性者の人口に対する比率でグラフを作成した場合、上のグラフとはまったく異なるグラフが描かれます。圧倒的に目立つのは「洲本」ですがこれは介護老人保健施設でのクラスターによるもの。

直近では「赤穂・龍野」で上昇気味なのが気になるところ。実際には面積や人口密度なども考慮するとまた違ったグラフが取得できそうですが今回はこのあたりで。

最近は累計何人、なんていう数字の大きさが目立つ情報も多いですが症状や医療現場の逼迫状況などを鑑み、正しく新型コロナに対応しましょう。

兵庫県

入院医療体制の強化

・重症対応120床程度、中軽症対応530床程度の計650床程度での運用に向けた準備を進め、宿泊療養施設についても、現計画700室に加え、更なる確保を推進
・１日あたり100人以上の新規感染者が確認される状態が続くと、上記のような体制であっても、病床のひっ迫を招くことになりかねないことに十分注意して対応

※20日は130名が新規陽性、うち入院数は＋42、宿泊療養＋10、退院+75