兵庫県神崎郡市川町では高齢者見守り支援事業のひとつとしてNECのコミュニケーション・ロボット「PaPeRo i(パペロ アイ)」(※以下「みまもりパペロ」「見守りロボット(パペロ)」)の無償トライアルを2020年2月より開始します。
みまもりパペロ
みまもりパペロはNECが開発した高速ネットワーク機能にロボット型ユーザーインターフェースを融合させた離れて暮らす家族と一人で暮らす高齢者をインターネットを通じてつなげる見守りサービス。
決まった時間の声がけによる見守りや、話かけると挨拶や天気予報、なぞなぞを出したりと安全に楽しく暮らせる機能が備わっています。
背景
市川町の高齢化率
全国高齢化率は28.1%(「内閣府:令和元年版高齢社会白書(概要版)」)に対して市川町は2019年12月現在、人口11,947人のうち65歳以上人口は4,310人と高齢化率は36%と高く、高齢者への支援に積極的な市川町。
高齢者支援サービスとして
みまもりパペロは2018年7月~9月に全国で初めて愛媛県西条市で10組を対象に実証試験が行われ2019年1月より本運用が開始。
愛媛県でのみまもりパペロの活用の様子を偶然目にした町担当者は高齢者支援の方法として直ぐに思うところがあったとのこと。
みまもりパペロを活用した見守り支援の実演
無償トライアルの開始に先がけて1月7日(火)みまもりパペロを活用した見守り支援の実演が市川町福祉センターで行われました。
市川町では人口減少により少子高齢化が進む中、デイサービスに行ってみたいけど介護認定を受けるのにはまだ早い、話相手が欲しいといった相談も。
見守りロボット(パペロ)を導入することで独居高齢者が安心して暮らせる環境作りや自ら生き生きとした生活を創ることで健康を延伸することは高齢者ケアの負担を減らし、医療費や介護費の抑制にもつながり自治体のメリットにつながります。
さっそく実演
市川町地域包括センター(保健福祉センター内)の「はげみデイサービス」を利用されている11名の方が参加。
実際に見守りロボット(パペロ)に話しかけて写真を撮ったり、相手(子など)が見た場合に「○○さんが見てくれたよー」と話したり、メールを音声で読み上げたりなどの機能を実演。
一人暮らしだと話し相手が居なくて寂しい、なんてことも見守りロボット(パペロ)に話しかけると返してくれます。ロボットながら愛らしい回答に思わず笑みがこぼれます。
利用された方からは「なにかしら会話を返してくれるのが楽しい!」という声。
動画で雰囲気など(YouTube)
市川町への導入は全国2例目となる近畿初の試み。2020年2月から2ヶ月間の無償トライアルのモニターを1月24日まで募集し4月からの本運用を目指します。
みまもり パペロの利用イメージ
1 見守り
朝・昼・夕の毎日3回、ロボットが高齢者の写真を撮影し家族に送る
2 コミュニケーション
家族と高齢者の間で音声メッセージや写真をやりとりできる
3 音声リクエスト
高齢者がロボットに話しかけて天気予報やニュースが聞ける
4 うんどう
音声リクエストで利用可能な「うんどうビデオ」を利用し、認知機能の維持に貢献
5 声がけ
ロボットから高齢者に話しかけ
参考
「みまもりパペロ」の特徴
大きさ | 幅 約20cm、高さ 約30cm、奥行き 約23cm、重さ 約2kg ※盗難対策用のセキュリティスロット付 |
表情を表現するLED | 頬、口、胸にあるLEDを使って愛らしい感情表現ができます。言葉を聞き取るときは耳を光らせて、聞き取りをしている状態を表現することもできます。(LEDの点滅パターンや点滅の意味は、アプリケーションごとに変わります。) |
人の心をなごませる対応 | PaPeRo iの前に立つと、人の顔を探して、首が動きます。センサーを通じて部屋の明るさや温度、湿度を知ることができ、環境の変化に応じて対応させることができます。 |
座布団の操作ボタン | 座布団の前面にある3つのボタンを利用してPaPeRo i に指示を伝えることができます。 ボリュームボタンでPaPeRo iの声の大きさも変更できます。(座布団の操作ボタンの機能は、アプリケーションごとに変わります。) |
無料モニターを募集中
- 65歳以上の一人暮らし、または高齢者世帯
- 無料モニターは7家族(応募多数の場合は一人世帯を優先)
- 無料モニター期間(2020/02/01~2020/03/31)の費用は町が負担
- 申込期限:2020年1月24日(金)
問合せ先
市川町地域包括センター(保健福祉センター内)0790-26-1999
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