ひとりひとりがスペシャリスト。人を育て街を育てる｜株式会社アムデック（AMDEC）

兵庫県神崎郡福崎町は観光地として辻川山公園のガジロウ（カッパ）や特産品のもち麦を使った商品が有名ですが、県下有数の工場団地を有する製造業が盛んな街ということでも知られています。

そんな福崎町で独創的な技術をでモノづくりをされている会社があると聞いて早速おじゃましました。

株式会社アムデック

所在地：〒679-2203 兵庫県神崎郡福崎町南田原2092 （MAP）

ねこさん

英語表記だと「AMDEC」。オートメション（Automation）・マシン（Machine）・デザイン（Design）・エンジニアリング（Engineering）・コーポレーション（Corporation）の略みたい！

機械のデザイン、設計の会社？

さっそく会社の中へ。

代表取締役の石井尚吾さんにお話をお聞きしました。

うさ（仮）

なんだかすごい技術をお持ちと聞いたんですけど、何をされている会社なんですか？

石井さん

事業内容として省力化・自動化設備の部品を弊社一括で製作しています。

省力化設備？
自動化設備？

うさ（仮）

うーん。まだいまいちピンときていません? もう少し詳しく聞かせてください。

もう少し詳しく

省力化・自動化設備

省力化設備とは人が行っている作業を　代わりにやってくれる機械のこと。

作業工程の中の手間、労働力を機械化することによりで作業効率、コスト削減をアップすることを目的とした機械、設備のことを　総じて省力化・自動設備（機械）といいますが環境や条件によってはさらに効率化、省力化が必要なケースもあるとか。

株式会社アムデックでは省力化・自動設備の作業効率をさらにアップする部品の金属加工製作を行っています。

なるほど。

受注から納品まで一括で

基本的に、省力化・自動化設備の構成部品は1点もの（というより1点しか必要が無い）のケースが主で従来単品加工は工程に応じてそれぞれ数社に作業を依頼する必要がありました。（現在でも多い）

発注担当者はそれぞれ各社とやり取りする必要があるので管理も大変。

たしかに面倒ですね?

創業された現会長は当時まさに発注する立場だったそうで「これは面倒。全部一社でできる仕組みを創りたい」という想いから一社一括で完結できる株式会社アムデックを設立されたんだとか。

一括で加工、納品まで行うメリット

ちなみにHPには納品数と不良品数の実績が公開中。（うーん。正直）

うさ（仮）

第三者的な立場で全数チェックを行う品質管理部門を置くことで高品質な商品を維持されているんだって。

この納品数、お話の内容だと納品の種類、ってことですよね？

石井さん

はい。1点物なのでそうですよ。

毎月最低でも3000種類以上の部品を加工して納品ってすごくないですか？

（てっきり同じ型、図面で何百とかいう数字だと思っていました。）

石井さん

そうですね。大変ですね（笑）

うさ（仮）

社内には今まで受注された図面がいっぱい。（すべて別部品）

全部別物。1点物の部品をスムーズに納品できる仕組み

経営革新計画

石井さん

図面にひと手間加えることで大幅に効率アップ。現場担当者の判断でスムーズな加工が可能になりましたね。

材料によって色分け、納期、数量がひと目でわかる！

ひとりひとりがスペシャリスト

材料や工程によって使用する設備も条件も異なる金属加工。株式会社アムデックでは受注、納期決定後は現場の担当者がそれぞれの判断で加工条件の調整やプログラムの設定を行います。

最終的に同じ形でも金属にどうアプローチするかで完成までの時間が大きく変わるということなのでそこは経験といったところでしょうか。全員がスペシャリストとして成長することでスピードと品質が維持されているんですね。

うさ（仮）

例えば先に穴を開けると次の加工で歪みが。穴を先に空けるか後から空けるかで作業時間が大きく違うみたい。

金属の硬さ

アルミ＜鉄＜ステンレス

金属の変形のしやすさ

アルミ＜鉄＜ステンレス

加工しにくい（硬い）＝時間がかかる（熱を持つ）＝変形しやすい、ということなんですね。

石井さん

アムデックでは毎日同じ作業というものが無いんですよ? 図面を読み解く、という勉強、経験は必要ですが毎日違った形状、金属に自分で考えチャレンジすることができる、というのは面白いですよ。自分自身、同じ作業は面白くないので（笑）

加工されている現場を見せて頂きました

いろんな設備がたくさん。担当されている方は自分で考え自分で動かれている様子。同じ作業をしている方はどこを見ても見当たりません。

社内で使う工具台や置き場もアイデアで自作

さいごに

（単一のアルミ塊から削り出し。ちょっとした遊びゴコロで）

「世界に誇る日本製品を造る技術によって支えものづくり日本の伝統を進化させる技術者集団になろう（株式会社アムデック企業理念より）」

福崎町スポーツ公園（オムニコート）を利用したテニス地産カップin福崎の開催にも尽力されている石井代表。曰く「自分の設定したプログラム、条件でバチーンと加工がうまく行ったときはほんとおもしろいです。」とのこと。

株式会社アムデックでは毎日”ものを創る楽しみ”を体験。

ひとりひとりが考え動き創造する。そんな会社でした。

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