神河町寺前「スーパー又右衛門」跡に「寺前楽座 “まちの灯り”」が2018年7月30日グランドオープン。オープンに先駆けて26日に行われたプレオープンにおじゃましてきました。
背景など
スーパー「又右衛門」が閉店
急な閉店には戸惑いを隠せない住民が多々いらっしゃったようで、高齢化が進む周辺地域ではちょっとした日用品の買出しにも不便を感じる買物弱者が急増しました。
「買物弱者」とは
人口減少や少子高齢化等を背景とした流通機能や交通網の弱体化等の多様な理由により、日常の買物機会が十分に提供されない状況に置かれている人々(経済産業省)
まちの灯りが消えたよう
幾度となく開催された地区の集まりでは参加された方から街の灯りが消えたよう、という声が多くあったとか。
憩いの場とされていた方にとってはがっかりされた方もいらっしゃったのではないでしょうか。
スーパー再建に向けて
その後、寺前11集落約1300戸を対象に行われたアンケートではスーパー再建を望む声が79%と高く不便を感じられている方の多さが数字でも明らかになりました。
そうした状況を踏まえ、地元有志と企業1社が資本金として120万円を出資。「株式会社 寺前村振興公社」を設立、新スーパーの運営を行うことに。
消えたまちの灯りを取り戻すべく屋号は「まちの灯り」に決定。また寺前11集落全世帯から1万円を支援金として募り、地区住民自ら意識を持ってスーパーの経営、運営にあたるべく代表を一人、監査役として同公社に配置されたそう。
※この辺りのお話は神戸新聞さんが記事にされているのでご参考までに。
なお店長には「又右衛門」時に店長をされていて地域の方の信頼も厚い福岡さんに改めて就任を依頼。スタッフさんもかつて経験されていた方を呼び戻されたとの事。
工事開始
(2018年6月29日の様子)
新スタートのお話は以前よりお聞きしていたのですがいつ工事が始まるんだろう?と気になっていました。
6月に会社の登記が完了すると8月までにはオープン、ということで急ピッチで工事が開始。実際には1ヵ月半ほど準備が整ったというお話なのでその速さに驚きです。
プレオープンの様子
2018年7月26日(木)
神事
寺前楽座 “まちの灯り”のこれからの繁栄を願って神事が行われました。
プレオープンは9:00からでしたがいち早く来店されているお客さんも。この日は猛暑で一足早く開店する運びに。
店内には
大手スーパーにも対抗できる価格にできた、という店内には地元生産者さんからの産直コーナーを始め、重量のある飲料品、日用品、肉、魚、野菜、惣菜、お弁当と各種そろいます。
基本的にバーコードのついている商品は「全日食チェーン」が手配。オープンに際して定番のアイテムを中心に約2000商品が納品されていますが地域性なども鑑み、状況に応じて品替えをしていくとのこと。
レジは全日食チェーンのデータベースサーバーに直結。日々の売上情報を元に必要な商品を切らさないよう缶コーヒー1本からも配送される仕組みということなので安心ですね。
テーマソングも。
(歌:まさやん&みかちゃん)
なんだこれ?
寺前楽座「まちの灯り」産直の会では出品者を募集中
というお話なので神河町寺前地区で食べてもらいたい、手にとってほしい、という商品をお持ちの生産者さん、加工者さんであれば神河町に限らず募集されているようなので市川町、福崎町、他近隣の方もお問合せいただければと思います。
全日食メンバーズカード
すでにお店に行かれた方はこんなカードとチラシをもらいませんでした?
例えばAさんが牛乳をよく買っているとAさんは牛乳購入時のポイントがあがる仕組みになっているとか。
購入頻度があがっていくとお得商品が増えていくという日々の生活に密着したお店ならでは仕組み。
※詳細は店頭でご確認ください。
まちに灯りと笑顔が戻ってきた。
「おー来てくれたんやー」
「あんたも来とったん??」
なんて声がお店のあちこちで。店長さん、店員さんも久々に逢うお客さんに笑顔。お客さんも嬉しそう。
住民が力を合わせてスーパー再建に。「まちの灯り」は実際の”まちの明かり”としてだけでなく再び”買物をする楽しみ”ももたらしてくれそうです。
グランドオープンは7月30日 10:00
記念イベントも開催
・オープン記念粗品(おはぎ)300個
・歌謡界の癒し姫、温泉ソムリエ 相澤めぐみ歌謡ショー
・大河内太鼓 ・ジャグリング
「寺前楽座 まちの灯り」の基本情報
所在地 | 〒679-3112 兵庫県神崎郡神河町鍛治140-1 |
営業時間 | 9:00~19:00(定休日・お正月) |
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