株式会社技研製作所の機械式駐輪場「エコサイクル™」が、神戸市発注の「神戸駅前地下駐輪場整備事業」において採用が決定されました。
北側広場の兵庫駅側に3基(地下式・228台収容/基)、元町駅側に2基(地下式・204台収容/基)設置されます。元請の大鉄工業株式会社のもと、株式会社技研施工が5月より施工を開始する予定です。
本事業は、神戸市がまちの質・暮らしの質を一層高め、都市ブランドの向上と人口誘引につなげるべく進める「リノベーション・神戸」の一環として実施されるものです。安全でスムーズな交通機能整備が求められており、「エコサイクル™」の高い利便性や安全性、施工性が評価され採用に至りました。
「エコサイクル™」はこれまで、全国で 26箇所、63基納入されるなど、着実に実績を積み重ねています。近年では関西圏においても、案件の具体化に向けた問い合わせが増加傾向にあります。昨年には神戸市の兵庫駅、六甲道駅で設計業務が実施されました。
神戸駅前「エコサイクル™」設置イメージ ※計画中のイメージであり、今後の協議により変更となる可能性があります。
整備の背景
神戸市は「神戸駅」を「リノベーション・神戸」の対象として、駅周辺を活性化させるとともに、神戸の名を冠するにふさわしい風格ある駅前空間を実現すべく、2021年に「神戸駅前広場再整備基本計画」を策定。駅前広場の大部分を占めている駐輪場を広場の地下に集約することで、土地や駐輪場不足の解消、利用者の利便性の向上が期待できる地下タワー式駐輪場の整備が「神戸駅前地下駐輪場整備事業」にて計画されています。
駅前整備に適した施工性
本事業では収容効率や利便性の高い駐輪場を、鉄道や地下街、また並行している他工事(地下平面式駐輪場の整備)と近接した場所で整備しなければなりません。駅や地下街の利用者も多いことから、施工時は高い安全性と周辺環境への配慮が求められます。
「エコサイクル™」は、子供乗せ自転車をはじめ幅広い車種を1基あたり 200台以上収容できる上、ラッシュ時も混み合うことのない入出庫スピードを実現するなど利便性にも優れています。また「エコサイクル™」の地下躯体は当社の杭圧入引抜機「サイレントパイラー™」で構築するため、既に地中に押し込まれた杭をしっかりとつかむという機械の原理上、転倒の恐れがありません。無振動・無騒音施工、省スペース施工に加え、シンプルな施工工程で早期完工を叶えます。
設置予定場所
※「地理院地図 Vector」(国土地理院)をもとに株式会社技研製作所作成
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