2021年12月から医療従事者等から始まった新型コロナワクチンの追加接種(3回目接種)。
2022年3月現在、2回目接種を完了した日から、6か月以上が経過した方であれば追加接種が可能で、すでに3回目の接種をされた方もいらっしゃると思いますが、ワクチンの有効期限、気になりませんでしたか。
3月のある日のこと、3回目を受けた知人が言うのです。
「なんか、接種したワクチンが期限超えていたけど大丈夫?」
と。
予防接種済証に印字されている文字を見ると赤文字で
「有効期限が延長されています」
印字されている期限は「2021/12/31」ですが、「2022/3/31」と3ヶ月有効期限が延長になっていますが、接種後に分かったもので特に説明はなかったのだとか。
赤字で書かれているとなんだか不安。
ワクチンの有効期限の延長
厚生労働省によると、「ワクチンの有効期間は、一定期間ワクチンを保存した場合に品質が保たれるかについて、当該ワクチンを製造・販売する企業において集められたデータに基づき、薬事上の手続きを経て、設定されます。
このため、一度有効期間を設定した後であっても、当該企業において、引き続き、より長くワクチンを保存した場合に品質が保たれることについてデータが集められれば、そのデータに基づき、薬事上の手続きを経て、有効期間が延長されることがあります。
これらの薬事上の手続きを経て、現在、ファイザー社ワクチン(12歳以上用及び5~11歳用)及び武田/モデルナ社ワクチンの有効期間は9か月となっています。」とのこと。
加えて「新型コロナワクチンは、貴重なワクチンであり、これを無駄にせず、有効に活用する」という文言もあるため、ワクチンの供給を安定させるために期限を延長することで廃棄ワクチンを減らす、ということも期限が延長なった理由。
有効期限は順次延長
調べてみると順次期限は延長されており、以下の通り。
ファイザー社ワクチン
- 2021年9月10日:-90℃~-60℃で保存する場合の有効期間が「6か月」から「9か月」に延長(12歳以上用)
- 2022年1月21日:-90℃~-60℃で保存する場合の有効期間が「6か月」から「9か月」に延長(5~11歳用)
武田/モデルナ社ワクチン
- 2021年7月16日「6か月」から「7か月」に延長
- 2021年11月12日「7か月」から「9か月」に延長
期限延長されたワクチンの取扱い
厚生労働省健康局健康課予防接種室は2月18日に県、市町村に宛てに「ファイザー社ワクチン及び武田/モデルナ社ワクチンの有効期限の取扱いについて」事務連絡。
その中で「ワクチンシールに延長前の有効期限が印字されている場合には、被接種者に対して有効期限切れのワクチンを接種された等の不安を与えることがないよう、適切に情報提供していただくように」とありますが、延長されたラベルについてのタイミング、説明方法は自治体等に一任されている模様。
延長については都度自治体の関係機関へ通知が行われていますが被接種者への周知の徹底は必要でしょう。
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