「なんだかインターネットは怖い」と思われたのもひと昔。
時代の流れで事業所や店舗に管理用や情報発信用のパソコンがあるのは当たり前になっている昨今。パソコンからちょっと検索したり、ネットショップで備品を買うこともいつもの光景。
当サイト「いいものタウン」は地域情報発信サイトですが、事業としては地域内のITレベルを底上げしたい、ということもあってお店や会社の情報発信やPC操作についての相談を受けていたりします。
ある日のこと、会社用のスマホになにやらメッセージ。
まじっすかー
明らかに怪しいサイトを閲覧するわけでもなくてもメンテナンスで乗っ取られたサイトなどをたまたま検索などでクリックしても入ってくるときは入ってくるウイルスや悪意のあるプログラム。
「ウイルスが見つかりました」
トップ画面の画像には赤背景のなにやら緊急のポップアップが表示されています。
お話を聞いてみるとChrome(クローム)でインターネットを見ると頻繁に出てくるのだそう。
今すぐMcAfeeを有効にしてください!
という文言と一緒に「PCの保護状況を確認するには、こちらをクリックしてください」
とのこと。
McAfee(マカフィー)はコンピュータセキュリティ関連のベンダーとして世界一の規模を誇るアンチウイルスソフトの会社。
ご相談を頂いたこちらの店舗さんで、もしMcAfee社のソフトを使用していたのであればそのままクリックしてしまったかもしれませんが日本でのシェアも多いトレンドマイクロ社のものをインストールされていたので違和感を感じられたのでしょう。
そう、こういう系はまず疑うことが大事
さてクリックせずにいるとまたなにやらポップアップ。
アンチウイルスの更新が必要です
McAfee(マカフィー)ではクリックされない、とプログラムが判断したのかは分かりませんがざっくり「アンチウイルス」の更新をすすめて来ました。
いや、おさないけど
マルウェア(アドウェア)Bestcaptcharesolver.com に注意
ポップアップの下の方を見るとChromeの表記と合わせてポップアップ元のURLが表示されているのが分かるかと思います。
「Bestcaptcharesolver.com」で検索すると案の定でしたが悪意あるサイトへリダイレクト(転送)させるサイトのよう。
クリックしているとさらに悪質なマルウェアをインストールさせられたかも知れません。PCの感染を疑うのであれば正規のウイルスソフトを利用してパソコンの全スキャンも視野に入れる必要がありますが、「Bestcaptcharesolver.com」についてはクッキーなどブラウザに保存された情報を消去することで簡単に削除も可能でした。
ブラウザ Chromeから悪意あるサイトの削除の方法
①ブラウザ右上の「メニュー」から「設定」を開きましょう。
②「プライバシーとセキュリティ」より「サイトの設定」を開きましょう。
④該当のドメイン(○○.com)等で検索してデータを削除しましょう。
今回のケースについては上記でポップアップは表示されなくなりましたが、しばらく様子見。動作に異変があるようであれば詳細確認が必要かもしれません。(他にインストールされてしまっていれば)
「コンピュータが感染しました」は嘘かも
とタイトルには書きましたが悪意あるアドウェア(マルウェア)が入った時点で感染と言えば感染なのですが、表示を信じて安易にクリックするのではなく、状況を確認の上、適切な対応をしましょう。
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