【ドコモ口座】不正利用で預金が引き出される？実際にはどうなの？

2020年9月に入り「ドコモ口座の不正利用でお金が無くなる」「ドコモ口座で勝手に預金が引き出される」というニュースを目にした方もいらっしゃることでしょう。

ざっくりと文章を斜め読みすると「ドコモ口座」「不正出金」というワードのインパクトが大きく、なんだか「ドコモ口座が悪い」という印象を受けがちですが、実際にはどうなのか？docomo利用者としては気になります。

ドコモ口座を利用していると勝手に引き落とされてしまうのか？否か？

不正利用の流れ

• 1.預金を不正に引き出そうとする第三者が「銀行口座情報（氏名、生年月日、暗証番号など）」を不正に取得
• 2.預金を不正に引き出そうとする第三者が口座名義本人になりすまし「ドコモ口座」を開設
• 3.「銀行口座」から「ドコモ口座」へ勝手にチャージ（入金）
• 4.「ドコモ口座」から不正に引き出し
• ※1、2は前後する場合も

利用中の「ドコモ口座」から勝手に引き出される、というわけではありませんが、不正に取得した「銀行口座情報（氏名、生年月日、暗証番号など）」からの引き出し用の口座として（ドコモ口座）が利用された、という点で口座開設時の本人確認の容易さが問題として大きくなりつつあります。

が、そもそも不正取得されなければ引き出されないのも事実。

口座名義人と容易に連想できそうな暗証番号（誕生日や電話番号、住所の一部）などになっていませんか。しかしながら銀行のキャッシュカードについては昔ながらの数字4桁ということで最大10000通り。セキュリティーとしてどうなの？ということを考えなくもありません。

ドコモの対応

銀行口座登録の申込受付停止および一部銀行のチャージ停止

ドコモは2020年9月14日午後時点で銀行から120件、被害総額が2500万円を超えるにあたって「ドコモ口座」サービス自体の停止は考えていないものの、新規の銀行口座登録、銀行口座変更、一部銀行におけるチャージについては受付を停止するとしています。

チャージ(入金)がご利用できない銀行

・ゆうちょ銀行
・イオン銀行
・池田泉州銀行
・伊予銀行
・愛媛銀行
・大分銀行
・大垣共立銀行
・紀陽銀行
・京都銀行
・滋賀銀行
・静岡銀行
・七十七銀行
・十六銀行
・仙台銀行
・第三銀行
・但馬銀行
・千葉銀行
・千葉興業銀行
・中国銀行
・東邦銀行
・鳥取銀行
・南都銀行
・広島銀行（15日(火)午前3:00～）
・北洋銀行
・みちのく銀行
・琉球銀行

※2020年9月14日16時時点

ドコモ口座

セブンイレブンに設置の「セブン銀行」や「銀行」からチャージ可能なネット専用口座で、スマホでキャッシュレス決済ができる「d払い」や「Visaプリペイド」としても利用することができます。

今後の本人確認

口座を新規作成するときに登録したメールアドレスに送られてきたメールに記載されているリンクをクリックして、本人確認。

銀行口座とドコモ口座の連携が完了すれば、銀行口座からドコモ口座に「チャージ」でき、お買い物などで利用できる仕組み。ほかの携帯電話会社のユーザーでもドコモ口座を利用できメールアドレスのみでOKという簡易さでしたが今回の件を踏まえ、本人確認について「オンライン本人確認システム（eKYC）で確実に行う対策等、更なる対策強化」を行う、としています。

eKYCとは

electronic Know Your Customer」の略称で、オンライン上での本人確認。d払いアプリにて利用者本人と運転免許証等の写真付きの本人確認書類を撮影及び撮影画像のアップロードを行い、撮影画像の人物と本人確認書類上の人物の同一性を確認する仕組み

不正利用についてのお問い合わせ窓口設置

受付開始日時：2020年9月12日（土曜）午前9時
受付時間：午前9時～午後8時
専用フリーダイヤル：0120-885-360