野村代表にお話をお聞きしました。
5月中旬頃から始まる仙霊茶の茶摘。ちょうどこの日は茶摘前の雑草や余計な木を取り除く作業が行われていました。こちらの茶園を手がけられているのは株式会社仙霊の代表、野村さん。
お聞きしたところ、こちらの茶園の広さは約7ヘクタール(=70,000平方メートル※正方形の場合1辺≒264.58メートル 甲子園球場全体で例えると1.77個分)。たしかに広い。
仙霊茶
神河町では300年前からお茶が作られており、享保10年(1725年)京都の宝鏡寺から「仙霊茶(せんれいちゃ)」という銘を授かったのがその始まり。
しかしながら歴史ある仙霊茶も高齢化に伴う後継者不足で40年前から続くこちらの茶園も幕を閉じようとしていたのだそう。
もともと神戸市に住まれていたという野村さんですが「先行き不安なこれからの世界で、機嫌よく生きていくにはこれじゃないか」と農業の世界に飛び込み。新規就農者を募集していたこの茶園に魅せられて神河町に移住したのが2018年春のこと。
自然のままにいただく
野村さん曰く「
お茶は元来、薬として重用されていました。現代のお茶は嗜好品としての役割を強めています。現代の日本茶はとりわけ「旨味」を重要視する傾向にあります。その旨味を豊かにするためには、肥料をたっぷりとお茶の木に与えることが重要です。しかし、過去にはその多肥が行き過ぎて、土壌劣化や水質汚染に繋がってしまった事例もあると資料で読みました。
(H21年5月 農林水産省「茶生産における施肥の現状と課題」)
そのように茶の木や土、水に負担を強いた育て方は・・・とても美味しいです(笑)
我々は、自然界にあまり無いものを「とても美味しい」と感じるように出来ているはずだからです。先人達のお茶育成研究の努力の結実でもあります。でもそれは、強い刺激を伴っています。毎日飲むものではなく、特別な時に飲むくらいでいいんじゃないかと思っています。(株式会社仙霊)
」
そんな野村さんが手がけられる、この茶園は20年以上、防虫防除、除草剤等の薬剤を使用せず自然のままに育つお茶畑。2週間かけて人の手で除草を行ったあと数日で茶かり(茶刈)を行うのだそう。
茶葉は一般的な「やぶきた」という品種ですが「仙霊茶」というブランド茶に押し上げるのは水に恵まれ昼夜の寒暖差もある自然豊かなこの土地ならでは。
一番茶を加工
一般的には2番茶、3番茶と収穫可能なお茶ですが株式会社仙霊では最初の1番茶を収穫し加工。
いずれは2番茶の収穫は行う予定ですが3番茶は翌年に影響するため収穫しないのだそう。
たべてみます?
お茶のキブミというのか渋みはありますがちょっとクセになりそうな味でした。
将来的には
現在(2020年5月)時点でも煎茶、ほうじ茶、紅茶と様々なライナップの揃う仙霊茶ですが将来的には中国茶も手がけたいのだそう。また茶園を観光資源としても利活用する未来も。
7ヘクタールの茶園から採れる約600kgの茶葉。
加工され「仙霊茶」として神河町内の道の駅や観光案内所をはじめ、近隣市町から全国へ広がっていく少し前の一日でした。
株式会社仙霊
味は、すっきりとして爽やかな甘みの仙霊茶はネットショップでの購入も可能です。
株式会社仙霊オンラインショップ
仙霊茶 ほうじ茶3点セット | ¥ 1,080 |
仙霊茶 ほうじ茶チャイ お徳用(42g) | ¥ 1,550 |
仙霊茶 ほうじ茶3点セット【リボン付き】 | ¥ 1,180 |
季節・数量限定 仙霊イチゴ紅茶 | ¥ 1,350 |
仙霊茶 茶の花茶3g×3(季節限定品) | ¥ 1,080(2020/05現在SOLD OUT) |
仙霊茶 煎茶・ほうじ茶 ティーバッグ 各2.5gx4袋入アソートセット | ¥ 1,047 |
など
お問合せ先
- 株式会社仙霊 Senrei Inc.
- 〒679-2434 兵庫県神崎郡神河町吉冨557−1
- 090-9110-4053
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