ガジロウ3号機、爆誕。池勤務バトンタッチ。クリスマスFukuランタンと奇跡の共演／福崎町

2025年12月21日、兵庫県福崎町の「辻川山公園」で、歴史的な瞬間が訪れました。

福崎町の愛されキャラ、河童のガジロウが「3号機」へと世代交代！ さらに、冬の夜空を彩る「クリスマスFukuランタン」も同時開催され、町は妖怪と光が織りなす不思議な熱気に包まれました。

今回は、気合が入りすぎて「出たがり」になってしまった3号機の雄姿と、感動のイベントの様子をレポート。

まさかの「水神パワー」炸裂？雨の中の世代交代

福崎町が生んだ民俗学の父・柳田國男は、河童を「水神が零落（れいらく）して妖怪になった姿」と説きました。その説を証明するかのように、ガジロウの入れ替え作業が始まると空からはポツポツと雨が……。

「さすがは水神の化身、ガジロウ。お迎えの演出がガチすぎる！」と、集まったファンからは納得の声（？）が漏れたとか。

クラファン達成率185％！みんなの愛で生まれた3号機

今回の3号機誕生を支えたのは、全国からの熱い支援です。クラウドファンディングでは、目標額170万円に対し、なんと3,136,697円（達成率185％）もの支援が集まりました。

3号機の初仕事！気合が入りすぎて池から出続ける！？

午後1時半、ついに2号機から3号機への「業務引継ぎ式」が行われました。池の前に新旧並んだガジロウ。

その激務っぷりがいやがおうにも伝わってきます。

そしてスタッフの手によって人力で池に設置された3号機は静かに初仕事を待つことに。

初仕事はクリスマスFukuランタン。新ガジロウの意気込みは、私たちの想像を超えていました。

なんと、夜のイベント中も「オレを見てくれ！」と言わんばかりに、池から姿を現し続ける頑張り具合！

新人（新機）ゆえの緊張か、はたまたサービス精神か、そのハッスルぶりに観客からも「今日のガジロウ、めちゃくちゃ出るやん！」と心の中で感じたことでしょう。

長年、池から飛び出しては子供たちを泣かせてきた（失礼、喜ばせてきた）2号機の功績が、これほどまでの愛となって形になったのです。

幻想的な一夜。「クリスマスFukuランタン」との共演

公園は一変してロマンチックなムードに。 18時、参加者の願いを乗せた170個のLEDスカイランタンが夜空へ放たれました。

火を使わない安全な光が、冬の澄んだ空を淡く染めていきます。

その幻想的な光の下、池では気合十分な3号機がじっと空を見守るという、福崎町でしか見られない「妖怪×ランタン」の奇跡のコラボレーションが実現しました。

かつて神様だった河童が、現代の光に包まれて町の人々と一緒にクリスマスを祝う――。柳田國男先生も驚くような、温かくて不思議な光景が広がっていました。

2号機、長い間お疲れ様。そして3号機、これからよろしく！

ちなみに、目標を大きく上回った支援金により、2号機も改修を経て「新たな働き場所」が用意される予定だとか。ガジロウの過密スケジュールはまだまだ続きそうです。