兵庫県丹波篠山市では、250年以上続く菊作りの伝統が息づいています。
地元の花愛好家が育てた大菊や菊の盆栽など、約300鉢が丹波篠山の「第23回菊花展」で展示されます。この展示は2024年11月1日から14日まで、篠山城跡三の丸広場にて開催され、入場は無料です。
とりわけ「お苗菊」と呼ばれる古典菊は、江戸時代の篠山藩主・青山忠良が江戸幕府から譲り受け、篠山藩の地で代々愛情を込めて育てられてきた特別な品種。
このお苗菊は一度満開になると花びらが舞うように巻き上がり、花弁の裏側を見せながら踊るように咲き誇るのが特徴です。江戸の時代から「狂い」「芸菊」とも呼ばれ、開花から約1か月の間、雅やかな姿を堪能できるとされています。
菊花展の展示内容
会場ではさまざまな形式で菊が展示され、お苗菊や大菊の花壇、さらには小品の盆栽や自由花壇も並びます。
篠山藩に伝わる「篠作り七本仕立て」や、「福助作り」などの変わり仕立ての菊が展示されるほか、小学生が育てたお苗菊も並び、地域一丸で菊の美しさを共有する場となっています。
- 会期:2024年11月1日(金)~11月14日(木)
- 9:00~16:00(最終日は15:00まで)
- 会場:篠山城跡三の丸広場(MAP)
- 入場無料
この秋はぜひ、篠山城跡で日本の伝統菊を楽しみ、時代を超えて受け継がれる美の奥深さに触れてみてはいかがでしょうか?
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