「北条節句祭り」の見どころ
- 900年の歴史を誇る「鶏合わせ」
- 幻想かつ厳かに舞う「龍王舞」
- 祭典に華やかさを添える「浦安の舞」
- 歴史ある町並みを巡る「神輿渡御」
- 優勢華麗な十五基もの「化粧屋台」
鶏合わせ
「鶏合せ」は、本宮最後に行われる神事です。
「神社由緒記』によれば、始まりは保安3(1122)年これを始める、とある古式ゆかしい豊作析願の神事で、900年近い伝統行事です。鶏は、日の出を告げることから霊島とされ、平安時代の宮廷で年中行事として、開鶏として行われていたのが始まりであり、江戸時代に庶民に広がったといわれています。
毛槍で矢来が組まれ境内中央の勅使塚上において、東郷·西郷の執行者が、平安時代の雑色の装束·烏相子草履のいでたちで松明の幻想的な明かりに照らされる中、両者が雄鶏を高く差し上げて見合わせます。
鶏は相手の威嚇に動ぜず顔を逸らせず動かない方が勝ちといわれています。古くは、勝った方から先に、奉納物の引き取りを行ったと伝えられています。
今日では神様の前で平和を祈り又加護を祈る儀式ともいわれています。執行者は、西郷は西上野、東郷は横尾が奉仕すると決められています。
神輿渡御
神輿は東郷と西郷の二基があります。宵宮には南町の大年神社に御旅をされ、本宮には本社に還御されます。神輿出御に際して御手洗川(手前川)の手前でお祓いを受けた後御旅をされます。
「龍王舞」(県指定民俗文化財)
本社及び御旅所では「龍王舞」が行われます。
龍王舞の起源は定かではありませんが、平安時代と推定される「鶏合せ」との一体の神事だったのではないかと考えられます。
「龍王舞」は、天孫降臨に際して猿田彦が道案内をしたといういわれによるもので、赤い天狗面(鼻高面)に鳥兜を被り、簡筒袖の上衣に赤棒をかけ、手甲脚紳草履履き、鉾を持ち笛太鼓に唯されて古代情緒たっぷりに舞います。
前半の舞いでは、道案内の部分にあたり、鉾を振り回し外敵を打ち払う動作をします。
後半の舞いでは、素手で舞い、異民族との話し合いを表現しているとのいわれがあります。
また、外敵を打ち払い喜びを表現するしぐさともいわれています。
舞うのは本宮の日のみで、御旅所では神輿の出御の前、本社では神輿の還御の後です。舞い方は、東郷は栗田、西郷は小谷の青年が奉仕することと決められています。
浦安の舞
1940(昭和15)年の「紀前二千六百年」を奉祝して国の繁栄と皇室の弥栄そして人々の安事を祈念して全国の神社で始められたものです。
小学校6年生と中学校1年生の舞姫(基女)が、生、第築、竜笛、楽太鼓などの雅業楽器の演奏により典雅な舞を披露します。宵宮では本社と御旅所で、本宮では、御旅所と本社合わせて4回舞います。
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