初夏の特別展「端午の節句~幕末から昭和の甲冑飾り~」が、日本玩具博物館で2023年4月22日(土)から2023年6月25日(日)まで開催。
本展では、日本の伝統的な節句飾りの中から兜飾りや甲冑飾りを取り上げ、江戸時代末期から明治、大正、昭和と時代を追って紹介されています。
画像©日本玩具博物館
かつて端午の座敷飾りが始まった頃は、大将と従者の武者人形が主役であり、甲冑飾りは脇役でした。しかし、戦後になると甲冑飾りの方が主役となり、武者人形は小型化して脇飾りを占めるようになったといいます。
また、時代とともに変化する甲冑飾りの様式や、江戸(関東)と京阪(関西)の違いなどにも着目し、甲冑飾りがずらりと並ぶ勇ましい世界をお楽しみいただけます。
また、展示では「ランプの家の節句飾り」として、床の間には昭和初期に京丹後市で飾られていた武者人形を、畳の間には大正時代に神戸・上田人形店(素翫堂・上田榮治郎)で調製された座敷飾りを展示しています。
さらに板の間の天井には、広島県大竹市に伝承される紙鯉(真鯉と緋鯉)、香川県高松の連凧(「黒鯉」と「赤鯉」)を飾り、中庭の緑とともに季節感をお楽しみいただけます。
是非、本展で甲冑飾りの変遷や地域ごとの特徴をお楽しみください。
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