不動産事業を展開する株式会社ミリオンが、舞台や演劇の企画運営を手掛けるイサカライティングと共に、地域貢献事業の一環として、本社ビルの「ミリオン会館(昭和パチンコ劇場ミリオン会館 跡地)」をアートスペースとして、演劇や引き語りライブ、漫談、個展会場としてリニューアルオープンします。
ミリオン会館(昭和パチンコ劇場ミリオン会館 跡地)
グループの前身である「有限会社ミリオン」により1954年(昭和29年)にパチンコ店として、兵庫県豊岡市に建設した昭和レトロなデザインを特徴とする建造物です。
戦後の娯楽が限られていた時代に「たのしい時間を過ごしていただきたい」「ワクワクする瞬間を味わってほしい」という想いからスタートし、60年にわたり地域の皆様に親しまれてまいりましたが、2014(平成26)年に閉店。
その後は、グループの本社ビルとしての役割を持ちつつ、パチンコ店として使用していたフロアは活用方法を模索しておりました。
ミリオン会館
リニューアルの背景について
豊岡市は演劇やアートによる地域振興に取り組んでいます。
国内外のアーティストが、一定期間滞在しながら創作活動を行う城崎国際アートセンターでの「アーティストインレジデンス」や、芸術文化振興や国際交流に貢献することを目的とする舞台芸術フェスティバル「豊岡演劇祭」の開催、日本ではじめて芸術文化と観光の二つの視点から地域活性化を学ぶことができる公立大学「芸術文化観光専門職大学」が開学しています。
特に毎年秋に開催される「豊岡演劇祭」は、2020年のスタート以降、回を重ねるごとに盛り上がりを見せ、2024年の来場者は23,000人超えを記録する大型イベントとして、注目を集めています。
豊岡演劇祭では、劇場での演劇鑑賞だけでなく、温泉街、海岸、高原、神社、駅前スペースなど、市民にとっては日常的によく利用する場所を舞台として活用した、音楽・ダンス・ストリートパフォーマンス・ワークショップ・食のイベントと多岐にわたるプログラムが展開されており、演劇祭のコーディネーターを務める井坂 浩氏からのオファーを受け、2024年の開催時には、「ミリオン会館」も演劇の舞台として、活用していただきました。
様々な場所で、多様な芸術に触れることができるこの演劇祭の演出は、一時的な集客や、その日限りの芸術鑑賞だけが目的ではなく、地域の人々と観客・アーティストと様々な交流が生まれるきっかけになれば、との想いも含まれているといいます。
また、井坂氏には、演劇祭以降も、演劇、ライブイベント、ワークショップなどを開催できる多目的なクリエイション空間として、ミリオン会館を再生し、地域の人々が集い、交流できる空間を作るためのプロジェクトをご提案いただきました。訪れる人々に「楽しい時間」や「ワクワクする瞬間」をご提供したいとの想いから建てられたミリオン会館に、また人が集まり、活気あふれる場所になることを思い描きながら、地域の皆さまと共に豊岡市のさらなる発展に貢献するため、「豊岡ミリオン座」としてリニューアルさせていただくことを決定いたしました。
今後の展開
豊岡ミリオン座は、豊岡演劇祭の主要会場としての活用はもちろん、年間を通じて演劇やパフォーミングアーツの上演、ワークショップの開催など、多彩な文化プログラムの展開を予定しています。
施設概要
名称 | 豊岡ミリオン座 |
所在地 | 兵庫県豊岡4-12-1F/豊岡駅(JR)より東口より徒歩11分 |
※専用駐車場はありません。お車でご来場の際は近隣の有料駐車場をご利用ください。
2025年2月8日(土)オープニングイベント開催決定
日時 | 2025年2月8日(土) |
開演時間 | 11:00〜20:00(受付開始・開場 10:40) |
その他 | 入場無料・予約不要 |
出演
・烏丸ストロークロック×但東の人々、桂ぎん次郎、ほか
タイムテーブル
10:40 開場
11:00 烏丸ストロークロック×但東の人々「鶏舞」「三番叟」
12:00 劇場見学会および利用説明会
13:00 落語:桂ぎん次郎(演目は当日発表)
13:30~16:40 劇場開放
17:00 烏丸ストロークロック「山の神舞」「諷誦の舞」
18:00 劇場見学会および利用説明会
19:00 横澤あんね「なかったことにしない」(原案;ガザ・モノローグ)
20:00 終演予定
豊岡ミリオン座のキックオフとして、豊岡演劇祭でもおなじみの”烏丸ストロークロック×但東の人々”による神楽の演舞、豊岡市在住の落語家、桂ぎん次郎さんをお招きしての落語の上演を行います。
COMMENT
「レトロな劇場に変身中!パチンコ店跡地を改修したアートスペース「豊岡ミリオン座」がオープン│豊岡市」についての追加情報、感想などをコメントまでお寄せください。