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【福崎町】井戸水の使用を控えて。工場敷地外へ有機溶剤流出4000リットル

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株式会社トッパンパッケージプロダクツ福崎工場(福崎町高橋 290-29)から15日、有機溶剤の酢酸エチル約4kLが工場敷地外の檜谷池(調整池)に流出。

西播磨県民局県民交流室環境課によると、兵庫県企業庁利水事務所、姫路市及び福崎町では16日時点では利水への影響は確認されていませんが、工場周辺住民には念のため、井戸水の使用を控えるよう周知予定。

親会社である凸版印刷株式会社からは「原因など詳細は現在調査中ですが、現時点で判明していることについて下記の通りご報告いたします。今後は、関係行政機関の指導をいただきながら溶剤の拡散および再発防止を徹底し、地域の皆さまの安全と環境保全に努めるべく誠意をもって対応してまいります。」とコメント。

事故の状況と経緯

12月14日・事業者から県民局及び福崎町に、地下タンクから酢酸エチルが漏えいし、工場敷地内の地下に浸透したため、回収作業を行っていると連絡
・福崎町が現地確認し、工場周辺の道路において流出の痕跡(異臭)がないことを確認
12月15日・県民局が現地確認し、事業者に対し、
①酢酸エチルが工場敷地外へ流出していないか早急に確認すること
②工場敷地内に漏えいした酢酸エチルの回収・除去に関する計画を報告することを指示
・ 夕刻 、事業者から県民局及び福崎町に、工場の南側約200mにある檜谷池で採水した検体から、酢酸エチルが検出されたと連絡
・県民局が事業者に対し、
①檜谷池からの流出防止対策を早急に講じること
②周辺公共用水域の水質調査をすることを追加指示
~12月16日・福崎町及び事業者が、檜谷池からの流出防止対策を実施中
・現時点で最大漏えい量は、4kLと推定。詳細は調査中。

株式会社トッパンパッケージプロダクツ福崎工場では15日に檜谷池(調整池)からの流出を防止するための吸着マットを設置し、バキューム車による上澄み、約10トンが回収済み 。

今後は、福崎工場および周辺地域への安全と環境保全のために行政や関連機関の指導を受けながら、誠意をもって適切な処理対策を行う、としています。

酢酸エチル

塗料及び印刷インキ、レザー、接着剤、真珠、医薬品原料等の溶剤又は原料などとして広く利用されており、人に対する急性毒性(経口)や水生環境有害性(急性毒性、慢性毒性)に関しては「有害性が低い」と評価されているが、「強い眼刺激」や引火性があり、毒物劇物取締法や消防法の規制対象となっています。

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