手話言語の国際デーとなる9月23日、福崎町エルデホール(兵庫県神崎郡)を会場に老若男女、健常者、障がい者が参加するユニバーサルダンスイベント「To Fan-key Fukusaki 2023」が開催されました。
「To Fan-key Fukusaki 2023」は共生のまちづくりを進める福崎町で開催されるダンスイベントで2022年につづく第二回目。
今年は手話とダンスを融合し、芸術性、歌詞などメッセージ性、多様性を総合的に競う全国手話ダンス甲子園の第一回大会の決勝も開催されメディアからの注目度も高い大会となりました。
なお、第一回全国手話ダンス甲子園決勝大会の優勝は西日本大会予選を勝ち抜いたsign(広島)、2位に東日本大会からの豊南スマイル(東京)、3位に開催地福崎町のチームフクシン(福伸電機株式会社)が受賞、そのダンスパフォーマンス、芸術性、多様性・共生度、メッセージ性が評価されました。(他受賞については後述)
※トップ画像「第一回 手話ダンス甲子園 決勝大会」授賞式より
To Fan-key Fukusaki 2023
第一部「ART FUNK HYOGO 2023」ではショーケース(ダンス作品)に続き、即興で踊る障がい者ダンスバトル、重度障がい者バトルが行われ、第二部ではダンスイベントを通じて共生のまちづくりを進める「第一回 全国手話ダンス甲子園 決勝大会」。
第三部「DANCESHOW CASE」ではダンスを通じて地域活性化を目的に活動するダンサーたちによるダンスパフォーマンスショーが行われ、一日を通して「共生を考える」きっかけとなった方も多かったのでは。
第一回 全国手話ダンス甲子園 決勝大会
開催にあたって福崎町尾﨑町長は「手話を活用した新たな文化の形成に取り組んでいる福崎町で、ユニバーサルイベントとなる手話ダンス甲子園の決勝大会が手話言語の国際デーという記念すべき日に福崎町で開催できることを嬉しく思っている」とコメント。
また福崎町を含む神崎郡3町で歩調を合わせ手話言語条例制定の取組みを進めていきたい、ということも発表されました。
そして始まった手話ダンス甲子園決勝大会。
東西予選を勝ち抜いたチームと地元枠として参加する12チームが手話ダンス大会の決勝に臨みました。
普段手話を使わない者にとっては「手話」とはなんとなく身振り手振りで言葉を伝えるもの、という漠然として認識だったりすることがありますが、手話には、日本語の音声言語と異なる語彙や文法があり、手指の形や位置、動きに加え、表情や首の動きなどを活用することで、複雑な文法的意味を表現することができます。
そう、ちょっとした指の位置や動きが変わるだけで違う意味にもなってしまう手話。
社会生活を営むために手話を大切に使っている人たちが行う手話ダンスはその指の動きや表情一つ一つが意味ある言葉として表現されています。
手話の意味がわからなくとも、音楽、歌詞に合わせて手指の繊細な動きや表情で紡がれる言葉はこんなにも心に響くものなのか。
「なんか泣ける」
そして12チームのパフォーマンスが終了し、審査結果を待つ間、スペシャルライブとしてステージに登場したのはチームフクシンにも楽曲を提供した「ET-KING」。
ET-KING スペシャルライブ
1曲目は手話イベントにも通じる「抑えきれなくて あふれ出した想い 何も言わず聞いてくれ」という歌詞が印象的な「愛しい人へ」。
また、「この街の空」ではチームフクシン、地元ダンサーと競演し、手話にのせて歌を届けました。
最後は代表曲のひとつ「ギフト」。
「音楽は気持ち、自由に楽しみましょう、ET-KINGが特別な日に歌う曲、365日の中で今日という日が特別で最高な日になるように」と、MCを務めるコシバKENさん。
地元ダンサーたちと熱唱しライブは幕を閉じました。
「一生忘れられないよ ずっとずっと大事な贈り物」
ET-KING「ギフト」
審査結果ではダンスパフォーマンス、芸術性、多様性・共生度、メッセージ性などを鑑み、特別賞3賞、入賞3賞の計6チームが受賞。
閉会にあたり「聞こえる人も聞こえない人も一緒になって頑張る姿に感動で胸がいっぱい」と手話でコメントしたのは審査員を務めた神崎ろうあ協会の石川会長。
おなじく審査員を務めた松竹芸能所属の 吉冨さくら さんは「本当に素晴らしいパフォーマンスで、これがまさに 共に生きる共生なんだなと見ていて実感しました。(聞こえない 母と一緒に見に来て)帰りには楽しかったねとか感動したねって母と会話しながら帰るんじゃないかなと思います。」と話しました。
「手話ダンスがこれほど心に訴えかけるものがある、心を感動させる力があることを知った」というのは福崎町尾﨑町長。
「来年もここで逢えることを楽しみにしています。」と第二回大会の開催についても意欲を見せました。
障害の有無に関わらず、ダンス経験の有無に関わらずチーム一丸となって取り組んだダンス甲子園はステージに立ったパフォーマーに限らず観客も巻き込み、共生の町「福崎町」として歩みを進めたことは間違いないでしょう。
次ページ:大会の様子(動画)& 第一回 全国手話ダンス甲子園決勝大会 審査結果
COMMENT
「福崎町「第一回 手話ダンス甲子園」優勝チーム決定。手話にのせて届け、想い。心に響くユニバーサルダンスイベント」についての追加情報、感想などをコメントまでお寄せください。
To Fan-key Fukusaki 2023
って書いてあるけど、手話ダンス甲子園ばっかり。
だったら別にイベントして欲しい
To Fan-key Fukusaki 2023
って書いてあるけど、手話ダンス甲子園ばっかり。
だったら別にイベントして欲しいですね。
スゴイ長くまってるのに、イベント無かったみたいになってるのは悲しい。
町の指示か、サイト運営の優しさが無いのか分からないが残念。
本当に商工会会員か疑問。
協力する気持ちは無くなりますね。(PC)
コメント回数: 7
イベントは3部まであったのに、手話ダンス甲子園までしか記事になって無いのは残念ですぬ。
だったら1部なんて福崎町関係ないから、一般の人が出て
イベントは3部まであったのに、手話ダンス甲子園までしか記事になって無いのは残念ですぬ。
だったら1部なんて福崎町関係ないから、一般の人が出てる3部を記事にして欲しいですね。
ただの宣伝みたいで嫌だなぁ(iPhone)
ET-KINGさんと地元ダンサーさんとの共演素晴らしいですね。
小学生とか小さなお子さんが多いみたいでした。
地元福崎の小学校
ET-KINGさんと地元ダンサーさんとの共演素晴らしいですね。
小学生とか小さなお子さんが多いみたいでした。
地元福崎の小学校3校は当日運動会で、その為リハーサルに出れないのでET-KINGさんとの共演は不可だったんですよね。
残念ですね。(PC)
コメント回数: 7
皆さんどのチームも素晴らしいパフォーマンスでした(iPhone)