2022年の秋の始まり「立秋」は8月7日。
猛暑が続く日々ですが六甲高山植物園では立秋を前に秋の七草のうち、キキョウ、ナデシコ、ハギ、オミナエシが開花。特にオミナエシは、高茎草原の花畑にて群落で見頃になっています。
キキョウ(キキョウ科)
野山の草地に生える約50~100cmの多年草です。『万葉集』の中で山上憶良によって歌われた「朝貌(あさがお)の花」とはこの花のことである説が有力で、秋の季語として多くの歌人・俳人たちに愛でられてきました。
カワラナデシコ(ナデシコ科)
河原や山麓の日当たりの良い草地や岩場に生える多年草。『万葉集』を始め、『古今和歌集』、『枕草子』、『更級日記』といった古典中に多くの記述がみられ、日本人女性を例える大和撫子の語源となったことでも有名。
ミヤギノハギ(マメ科)
高さ1~2mの落葉低木で、紅紫色の蝶形花を咲かせます。古来より宮城野原(現在の仙台駅東側)のハギの美しさは多くの和歌に詠まれており、この宮城野のハギから名づけられたのが本種です。1955年には宮城県の「県花」に制定。
オミナエシ(オミナエシ科)
60~100cmに伸びる茎に、黄色の小さな花を散房状につけます。『源氏物語』『紫式部日記』『枕草子』『狭衣物語』などの平安時代の文学に登場しています。
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