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世界遺産 姫路城の中堀発見|姫路市埋蔵文化財センター

姫路城
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姫路市埋蔵文化財センターは12月1日、中堀とその南面石垣の一部を発見したことを発表。

一般的には大天守及び小天守に象徴される建物群がイメージされる姫路城ですが城の中枢部である内曲輪(なかくるわ)にあり、実際の姫路城ではその外側に中曲輪、外曲輪が配置されていました。

姫路市埋蔵文化財センター
姫路市埋蔵文化財センター
今回の発掘調査では、中堀とその南面石垣の一部を発見しました。すでに市街化された風景の地下に、本来の姫路城の姿が良好に保存されていることを改めて認識できるものとなりました。

また発見に伴い、12月2日から27日まで埋蔵文化財センター1階ロビーにおいて、今回の中堀石垣の調査成果を紹介する「超速報展」が開催されます。

調査の成果

https://www.city.himeji.lg.jp/maibun-center/0000014890.html

姫路城中曲輪と外曲輪を区画する中堀の南面石垣を発見しました。

今回見つかった石垣は、東西延長16.4m分で、高さは2段から3段分を調査しました。石垣はさらに下に続きますが、全体の高さは不明です。石垣の積み方などから、江戸時代以降に何度か積み直しを行っている可能性もあります。あわせて、中堀以南の外曲輪にひろがる町屋の遺構も発見しました。

各屋敷の敷地境を示す石列からみて、少なくとも4軒分の屋敷地があったものと考えられます。

中堀石垣とその背面の町屋遺構を同時に発見した調査事例は姫路城城下町跡では初めてのことです。

中堀は、明治45年(1912)から昭和7年(1932)に複数回にわたって埋め立てられました。今回の発見は、明治時代以後の姫路の街の近代化・発展のために長い眠りについた中堀石垣が私たちの前に姿を現した貴重な成果だといえます。なお、調査終了後、石垣は現地保存されます。(姫路市埋蔵文化財センター)

調査の概要

遺跡名姫路城城下町跡
調査の内容姫路城中堀石垣と町屋の調査
調査の場所姫路市元塩町地内
調査面積525平方メートル
調査原因都市計画道路内環状東線拡幅工事
主な時代江戸時代
主な遺構中堀南面石垣、中堀、町屋間の敷地境
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姫路市埋蔵文化財センター

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画像:©姫路市

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