自然に囲まれた市川町の天然温泉、かさがた温泉せせらぎの湯では2020年3月21日より新体制に。
(※トップ写真は前田支配人「現:右」と埴岡支配人「新:左」)
現支配人と新支配人に今後のせせらぎの湯についてインタビュー。
前田支配人(現支配人)
2015年の4月から2020年の3月まで、まる五年支配人をされている前田さん。
ふり返って
前田:着任したときの目標は三年でここ(せせらぎの湯)を立て直すという約束で来たんですよ。当時(2015)は集客などの規模が落ちている状況で。
前田:当時はまったくこっち(せせらぎの湯)の状況を知らなくて。来てから現状把握をして着手をするということなんですけど、
第一の目標はお風呂、建物の建て直し
前田:老朽化も進んでいたのでお客さんにより楽しんでいただける、喜んでいただける、もう少し大きなものを作るのが第一目標でした。
次はお食事処、せせらぎ亭の建て直し
前田:調理から配膳までの動線が悪かったのでお客様に提供するまで時間がかかっていたんですよ。
せっかく座って頂いても、また待っていただくことになっていたのでスッキリとしたかったんですよね。
旧せせらぎ亭
2019年3月に新せせらぎ亭がオープン
前田:5年間で二つの施設の建て直しを行ったことは大きいですね。
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今後の展開など
前田:五年前は市川町内のお客様が大きく占める中、利用者拡大のため姫路、加古川、高砂、明石と広告展開した結果、姫路、市川町で5割という状況になり、週末には遠方から来られる方も増え利用者エリアが広がりました。
今後もこういった利用者エリア拡大の施策は必要かと。また雇用創出としてブルーベリー園のプレオープンも計画していますよ。
「足湯喫茶 茶処はんせ」の閉店について
前田:そうねすね。人通りも多いですし。(巻き寿司店は)もともとはせせらぎ亭内での計画もあったのですが諸事情により「足湯喫茶 茶処はんせ」の場所に。決定したのはほんとつい最近のことなんですよ。
前田:実際「断腸の思い」という部分もあるんですよ。実際閉店を聞いて泣きながら話されるお客さんや夜中に問合せがあったりで・・・・。
前田:そうですね。でもご説明させていただいているのは「みなさんが集う場所はかならず作るから」と。
物産館(お土産)を現在改装しています。品物ぜーんぶ寄せて50人ぐらい入れるスペースを作っています。そこでコーヒーも飲めます。
前田:物産館での足湯は無いんですよ。ただ会社の考えとしては近い将来、公共の足湯を作ることも考えています。
古くなっている建物もありますし、とりあえず一旦施設内の敷地を整地してきれいにしたいんですよね。
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名物 せせらぎ亭の巻き寿司
前田:現在持ち帰りだけでも200本弱ほど販売されている名物の巻き寿司なんですけど今年節分には目標2000個で実際には2400個でました。
来年以降、数を増やしていこうとするとここ(新せせらぎ亭)では(スペースや人員的に)無理ということで(足湯喫茶跡に)巻き寿司の調理場を移すといった感じになります。
巻き寿司開発エピソード
前田:着任したときに巻きずし自体はあったのですがいわゆる田舎巻きという形で。それを名物にするため料理長が開発した新巻き寿司と近隣の巻き寿司を食べ比べたんですよ。
どこの(巻き寿司)か分からない状態で2、30種類の試食をしたんですが最後に残ったのがこの巻き寿司で。いけるやん!ってなりました(笑)
埴岡支配人(新支配人)
埴岡:イベントはやります。年間52週の中での計画ですが夏休みには○○、ここでは○○といったような感じで。常に行わなくても来られたときに次のイベント情報などが把握できるようにはしたいですね。
埴岡:この話(温泉支配人)を頂いた時に温泉に目玉が欲しいと。温泉以外の目的も欲しいということで「子どもしか入れないお菓子屋さん」とか上から下までのブランコとか。そんなことばっかり思っていたんですけど・・・。
埴岡:実際話が煮詰まってきて「最初はそこじゃないな」と。集客の課題はありますが従業員が明るく元気に働ける環境作りが大事かなと考えています。
ひとまずはあれしよう、これしようは白紙に戻して落ち着きました。ずーっと考えていたら胃が痛くなって(笑)
前田:実は私も最初同じこと考えていました(笑)上から下までワーっていくやつとか。
ネクストステージへ
足湯喫茶跡の巻き寿司店は4月オープン予定。また2020年はブルーベリー園のプレオープンも予定されている天然かさがた温泉せせらぎの湯では雇用と交流人口を創出する取組みが新たに進んでいます。
今後は
前田:年間11万人来られる温泉(せせらぎの湯)ですが温泉に来て帰るだけじゃ(地域にとって)勿体無いですよね。町内、町外と連携する一拠点として(行政や組織に)広域的に(せせらぎの湯を)有効活用して頂ければ。摂津・播磨・丹波・淡路をつなぐ「七福湯御湯印めぐり」もそのひとつですね。
人口が減る中で単独の利益ではなく協働した取組みを行うことは地域にも利用者にも価値があると思います。
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