宇宙好きの方なら誰もが知っている、あの美しい土星の輪。
実は、今年2025年、その輪が「見えなくなる」という珍しい現象が起こっているんです! この記事では、特に秋から冬にかけての土星の見どころを、やさしく解説します。
※トップ画像提供:NASA
土星の輪の正体は?
土星の輪は、氷の粒が集まってできています。その幅はなんと約2万5000kmにも及びますが、場所によっては厚みはわずか10mほどと言われています。天体の直径に対する輪の厚みは約1200万分の1という薄さ。
見る角度が変わると、見えたり見えなくなったりするのです。
なぜ輪が「消失」するの?
土星は、約29.5年かけて太陽の周りを回っています。
このとき、土星の自転軸は約26.7度傾いたまま、同じ方向を向いて公転しています。このため、地球から土星を見たときの輪の傾きが、約15年周期で大きく変化します。
輪が大きく傾いているときは、いつもの「土星らしい」姿に見えますが、真横から見ることになるタイミングでは、厚みが極めて薄い輪が見えなくなってしまうのです。これが「環の消失」と呼ばれる現象です。
11月25日が絶好の観測チャンス
緯度:34.6833° 経度:135.1833° 標高: 0.0 m 標準時:UT+9h
2025年11月25日(火) 19時00分00秒
今年、この環の消失は3回起こりますが、その中でも11月25日が一番の注目日です。この日は、地球から見て土星の輪がほぼ真横を向くため、輪がほとんど見えなくなります。
この日、兵庫県(神戸)では日の入りが17時24分、土星が空の一番高い位置に来るのが19時27分頃なので、夜遅くまでゆっくりと観測を楽しむことができます。
望遠鏡を使っても輪は見えませんが、普段とは全く違う、「輪のない土星」の姿をぜひ探してみてください。
なんだか、ちょっとミステリアスな土星に出会えるかもしれませんね。
めったにない土星の姿を楽しもう!
土星の輪が見えなくなるのは、約15年に一度の特別な瞬間。次に見られるのは、もっと先。
この機会に、ご家族や友人と一緒に夜空を見上げて、いつもと違う土星を探してみてはいかがでしょうか。
天体望遠鏡をお持ちの方はもちろん、国立天文台などのサイトをチェックしてみるのもおすすめです。新しい発見や感動があるかもしれませんよ!
































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