八千種研修センター和室にて、毎週火曜日ヨガレッスンをしているヨーガ教室ONEのMayoです。
前編では、地球温暖化により世界では何が起こっているのか・このまま何も変えないとどんな未来が待っているのか、というお話をさせて頂きました。
環境問題に関しては何十年も前から言われていることなので、昨年から始まったコロナウィルス感染のような新しい未知のものではないですし、地球温暖化についてもある程度の知識を持たれている方も多いかと思います。しかし、コロナウィルス対策のように、地球温暖化に対しても切羽詰まった危機感を持っている人はどのくらいおられるでしょうか。
今回の後編では、なぜ地球温暖化・気候変動が起きているか、未来を変えるために私たちに何が出来るのか、SDGs(持続可能な開発目標)についてお伝えします。
①なぜ地球温暖化が起きているのか
それはズバリ、資源の使いすぎ、によるものです。
大量生産・大量消費・使い捨てをすることで、地球の資源を使いすぎる悪循環におちいります。
スーパーやコンビニは、いつ行っても当たり前のように食べ物や商品が並んでいます。しかし、食べ物は賞味期限を過ぎてしまうと、ゴミとして捨てられてしまいます。そのゴミ処理費用は私たちの税金から出ています。
食品ロスは毎年600万トンにも上り、廃棄するために1兆円の税金が使われています。SDGsを掲げて始まった東京オリンピックで、1か月で13万個のお弁当が廃棄になったことも記憶に新しいですね。
また、年間の服の廃棄量は100万トンと言われています。企業が大量生産して安く販売し、消費者は広告にのせられて必要以上に買ってしまい、結局捨てることになっています。
もちろん、人間も地球環境の一部ですので、生きていくためには資源を使う必要があります。資源も、使い切ったら終わりのものもあれば、生態系が循環して再生される資源もあります。
木は伐っても育つし、魚は獲っても増えるよね。
でも、金属や石油のように限りある資源もあるよ。
50年前のように、1年間で使っている資源の量が、1年間で回復する資源の量と同じであれば、普通に回っていきます。しかし今、日本が1年間で使っている資源の量は、地球が3年間かけて回復する資源の量となっています。つまり、地球1個分の生産量に対して、3個分の利用をしているということです。
ということは、未来の世代の資源まで奪うことで、今現在の「大量生産・大量消費・使い捨て」の社会が成り立っているといえるのです。
参考:WWFウェブサイト
環境を壊さずに、豊かに暮らし続けるためには?
それを可能にするのがSDGs「持続可能な開発目標」という考え方です。
自然が再生する力やそのスピードを計算しながら、人が利用する規模や早さを管理し、資源を使いきらないように回していける生活へシフトしていく、ということです。
つまり、地球の生態系を壊さないように計画性をもって生産された製品を、世界の消費者に選んでもらうことで、地球の資源の使いすぎ・未来の資源を奪うことをSTOPしようというわけです。参考:国連広報センター
②私たちに何が出来るのか
人の多くは、何かトラブルが起きるまで問題を改善しようとしません。
今日は暑そうだから熱中症対策・気温が上昇してきたからクーラーを新調する・洪水になりそうだから川や海に近づかない・・・もちろん必要です。災害用バッグの準備も必要。
でも、根本的なものを直さないと何度でも同じこと(自然災害や感染症)が起きて、気づいたときには大切なものを失っています。
今日から始められる5つのこと
①ゴミを減らす。マイ箸・マイバッグを使う。・・ゴミの中でも、プラスチックゴミと食品ロスが環境負荷が高いと言われています。エコバックと水筒を持ち歩くことで、レジ袋とペットボトルのゴミが減ります。買いすぎない、作りすぎない、外食で頼みすぎない、賞味期限を気にしすぎない。(賞味期限は半年とか一年くらいは短く書かれているものもあるそうですよ)※自己責任で食べてくださいね笑
②省エネをする。再生可能エネルギーを使う。・・まずは節電をする。そして、太陽光・風力・水力・地熱などの再生可能エネルギーの電力会社へ切り替える。(電気代も安くなります)日本の電力の80%は石炭・石油・ガスから電力を作られているのですが、それらは日本では取れないので外国から年間20兆円かけて買っています。もし再エネへと切り替えた場合、20兆円の税金は自分たちのために使えます。
③公共交通機関を使う。エコカーを買う。・・近場なら自転車や徒歩で行く。健康にもいいですね。
④肉(牛肉・乳製品・植物性油脂)を避け、野菜を食べる・・牛が出すゲップやおならからは、温室効果ガスであるメタンが出ます。また、牛を放牧する牧場を作るために、森林を伐採しなけらばなりません。森林は、二酸化炭素を吸収してくれ、酸素を作り出してくれます。土砂崩れを防ぎ、日陰を作り暑さから守ってくれます。生態系を作る虫や鳥の家になります。
⑤政府・企業・メディアに意思表示をする。・・環境問題に政策を掲げようとしている政治家に投票する。環境に優しい商品を購入する。買うことで、その企業を応援することに繫がります。環境問題について報道しているテレビ番組を見る。テレビ局は視聴率が取れるものを放映するので、関心を持つ人が増えます。このように、自分の小さな選択により、世の中は作られています。他の誰かではなく、自分が選ぶものを変えるだけで世界は変わります。
③あなたと、あなたの大切な人の未来のために
もはや、個人レベルでは追いつかなくなってきたと判断した政府は、以下のような法律を制定しました。
環境省と経済産業省は23日、プラスチックごみを削減するため、小売店や飲食店などで無料で提供される使い捨てスプーンなど12種類のプラ製品について、有料化や再利用などの対策を義務づける方針を明らかにした。6月に国会で成立した新法「プラスチック資源循環促進法」に基づく規制で、来年4月の同法施行と同時の導入を目指す。
両省が23日午前に開かれた審議会で、関連の政令・省令案を示した。
政令案などによると、規制の対象は使用量の多いプラ製品で、コンビニエンスストアやレストランなどで無償で提供されるスプーンやフォーク、ナイフ、ストローのほか、宿泊施設のくしやカミソリ、歯ブラシ、クリーニング店のハンガーなど12種類。事業者には〈1〉有料化〈2〉受け取らなかった客へのポイント還元〈3〉消費者に受け取りの意思確認〈4〉再利用〈5〉代替素材への転換――などの中から一つ以上の対策を求める。
2021/08/23 14:59 読売新聞オンラインより
地球の環境は人類だけのものではありません。環境が失われてしまえば、人類もいずれ生きていけなくなります。将来、今の子供たちが大人になったとき「お父さんやお母さんは、地球がここまで壊れる前にどんなことをしてきたの?どうして手遅れになる前に止めようとしてくれなかったの?」と聞かれて、答えられるでしょうか。
年500回以上の講演をされている環境活動家の谷口たかひささんは、このように言っています。
「あなたが解決の一部でないのなら、あなたは問題の一部なんです」
「環境問題は、自然のことじゃない。私たちの平和が失われる問題」
「私たち一人一人に変えるチカラがある」
いったいどんな事が起きていて、それが私たちの生活とどう繫がっているのか、そして今何が出来るのか。 100年後200年後の話ではなく、10年20年以内の話です。
遠い世界の遠い未来の誰かに起こることではなく、自分の家や家族、平和な日常生活にいずれ訪れることです。ですが、その事実を知って嘆くより小さなことでも行動すれば変化につながると希望を持ち、行動しましょう。
偉そうなことを言いながら、私は完璧に出来ているわけではありません。ストイックである必要はなく、無理することも全くなくて、自分のできることをゲーム感覚で楽しんでやっています。どんどん面白くなってきますよ。
地球の現状を知ってしまったからには「ふぅーん、そうなのか」と見て見ぬふりをしたり「大変やなぁ」と他人事ではなく、今の自分の生活での選択を変えること、を実際にやってみましょう。
僕は、言い訳を並べて行動することから逃げていたよ。
お肉大好きだし、やめられない。平日だけお肉と乳製品を減らすことから始めようかな。
自分の行動の効果が見えないし、意味があるのかなぁって思ってた。
でも、ペットボトルはやめて、可愛いマイボトル、買いました♪
神崎郡に住んでいると、車は必須だし。でも、近くのお店なら歩いて行ける!
メタボ予防にもなるしね。
お買い物は、当たり前のようにマイバッグで行ってますよ。
でも、ついつい安いと買い過ぎてしまって。買い過ぎ、やめます!
参照:谷口たかひささんYoutube、WWFウェブサイト
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