SMFLなど4社が共同開発「姫路蓄電所」が運転開始。脱炭素社会の実現へ前進

三井住友ファイナンス＆リース株式会社（SMFL）は、出光興産株式会社、株式会社レノバ、長瀬産業株式会社と共同出資した「合同会社姫路蓄電所」を通じて開発した「姫路蓄電所」が、2025年10月10日に運転を開始したと発表しました。出光興産兵庫製油所の跡地に建設された本蓄電所は、電力の需給バランス調整や再生可能エネルギーの安定利用に貢献することを目的としています。

姫路蓄電所では、送配電ネットワークに直接接続する大規模蓄電池システムを設置。時間帯に応じた充放電を行うことで、電力需給の安定化を図ります。また、リアルタイムで需給バランスを調整する「需給調整市場」や、将来の供給力を確保する「容量市場」を活用し、系統用蓄電池を用いた新たな収益モデルの確立を目指します。

SMFLグループは、再生可能エネルギーや省エネ機器への投資支援をはじめ、CO₂フリー電力の供給や脱炭素経営支援サービスを展開しています。グループの重点課題の一つである「環境」分野において、今回の姫路蓄電所の稼働は、持続可能な社会の実現に向けた大きな一歩となります。

（トップ画像：姫路蓄電所／2025年8月撮影）

姫路蓄電所の概要

※1　需給調整市場
需給調整市電力の需要と供給のバランスを調整し、電力系統の安定化を図るための市場
※2　容量市場
将来の電力供給力を確保するため、発電所の供給能力を取引し、必要な設備投資や維持費用を確保するための市場