姫路市立美術館は、明治から昭和にかけて活躍した日本画家・福田眉仙の作品約80点を一堂に展示する企画展「日本画家福田眉仙展」を、10月10日(土)~11月15日(日)の期間、開催いたします。
1940年に開催予定だった幻の東京五輪に向けて制作され、戦災により焼失したと考えられていた《富士五湖》の最初の作品と、1947(昭和22)年に再制作した作品の両方が一度に展示されるのは初めて。
企画展「日本画家福田眉仙展」開催
会期 | 日本画家福田眉仙展 |
休館日 | 月曜日 ※10月27日(火)、10月28日(水)は展示替えのため休室 (常設展示室は開室しています) |
開館時間 | 10:00~17:00(入館は16:30まで) |
会場 | 姫路市立美術館企画展示室(〒670-0012兵庫県姫路市本町68-25) |
観覧料 | 一般800(600)円、大高生600(400)円、中小生200(100)円 ※()内は20名以上の団体料金 |
問い合わせ | 姫路市立美術館079-222-2288 |
見どころ
初期から晩年まで、約80作品を展示
本展では、姫路市立美術館で所蔵する国立公園十二景のひとつ《富士五湖》や《支那三十図巻》など眉仙の代表作を中心に、初期から晩年までの約80作品を展示します。
大作《支那三十図巻》のすべての巻を前後期に分けて展示
眉仙が中国滞在中に書き溜めたスケッチをもとに制作した、全巻で約250mを超える大作《支那三十図巻》のすべての巻を、前後期に分けて展示します。
- 前期:10月10日(土)~10月25日(日)
- 後期:10月29日(木)~11月15日(日)
眉仙が二度制作した“富士五湖”を展示
眉仙は1940(昭和15)年に開催予定だった東京五輪に合わせ、《富士五湖》などの国立公園十二景を描いた屏風を制作していました。
その後、東京五輪は中止となり、この作品も戦災で焼失したと考えられ、眉仙自身も1947(昭和22)年に《富士五湖図》として再制作していました。
今回は、再制作された《富士五湖図》はもとより、戦災で焼失したと考えられていた1936(昭和11)年制作の《富士五湖》も合わせて展示されます。
福田眉仙プロフィール
1875(明治8)~1963(昭和38)
赤穂郡矢野村(現相生市)に生まれる。本名周太郎。久保田米僊、橋本雅邦に学び、24,5歳の頃から絵画共進会、内国勧業博覧会等に出品し、度々受賞する。岡倉天心の勧めにより、1909(明治42)年中国に渡る。足掛け3年の滞在中、実際に目にした中国の風景を、数多くのスケッチに残す。帰国後、中国に題材をとった作品を次々と制作。特に山水風景をよくし、京都大覚寺、神護寺などの天井絵、襖絵なども描いた。
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