KONAMIが手がけるeスポーツ大会 KONAMI Arcade Championship(コナミアーケードチャンピオンシップ、以下:KAC)において過去3連覇(2017~2019 )、そして2023年の大会においても優勝し、現『賢神』の称号を手にするのは、公務員として福崎町役場に勤める雲丹亀(うにがめ)さん。
「神」――― それは究極にして至高。それは畏敬の念や敬意の対象。
スポーツや競技において一部のプレイヤーの驚異的な能力や実績に対する尊敬や賞賛をあらわす場合に、「○○の神」といった言葉が用いられることを聞いた方も多いでしょう。
ここ兵庫県福崎町にも神『賢神(けんしん)』の称号を持つプレイヤーが――――。
KACはコナミアミューズメントの「e-AMUSEMENT」対応作品である「beatmania」「麻雀格闘倶楽部」「クイズマジックアカデミー」などのアーケードゲームプレーヤーの頂点を決める大会。
雲丹亀さんはオンライン対戦クイズゲーム「クイズマジックアカデミー」(以下:QMA)部門において2023年11月に東京ビッグサイトで開催されたKAC2023で優勝し、4度目となる賢神の称号を手にしました。
eスポーツとは
一般的には相手との駆け引きの巧拙やコンマ何秒の入力操作が要求されるTPS、FPS(シューティングゲーム)や対戦格闘ゲームやパスルゲームなどをイメージすることが多いeスポーツですが、一般社団法人日本eスポーツ連合(Japan esports Union (JeSU))によれば、eスポーツとは「「エレクトロニック・スポーツ」の略で、広義には、電子機器を用いて行う娯楽、競技、スポーツ全般を指す言葉」。
KACでもリズムゲームや麻雀もあり、雲丹亀さんが優勝したQMAは対戦クイズゲームというカテゴリ。
相手よりも「より正確に、より早く」というのはeスポーツ全体を通していえる共通点ですが、QMAは「クイズ」ということもあって、その知識量が要求されることはいうまでもありません。
QMA『クイズマジックアカデミー』で優勝する、というヤバさ
クイズ、という性質上、その知識量が要求されるのは先に述べたとおりですが、QMAというゲームはちょっとやばい。
「QMAとの出会い」「QMAってどんなゲーム?」なんてことを賢神にインタビュー。
ギネス記録を持つ問題数
『クイズマジックアカデミー』は2003年にコナミより発売、展開されているアーケード用・ニンテンドーDS用・携帯電話用クイズゲームで、2012年には19万7429問の問題を収録する「世界で一番問題数が多いトリビアビデオゲーム」としてギネス世界記録に認定されています。
ギネスに登録されたのは10年以上前のことで最新機種では40万問ぐらいあるのでは?と賢神。
問題の中には福崎町ではおなじみの妖怪キャラクター『ガジロウ』が答えとなる問題もあるといいます。
またオンラインアーケードゲームということもあって、常に最新の問題が配信、アップデートされており、問題をすべて覚えるというのは不可能。
もともとクイズ好きとは聞きましたが、アスリートばりのストイックさと日々飽くなき知識への渇望が神たらしめている様子。
コロナ禍もあって欠場した大会を除き、実質4連覇という偉業は華々しく羨望のまなざしが集中するかと思いきや「そうでもない」、と謙遜する神。
QMAを続けるのは、ゲームを通して知り合った友達がいること、ライバルたちとの戦いがやはり楽しいのだそう。
eスポーツを起点に地域の活性化
文化と観光との融合による地域の活性化と文化の振興を目指したい、という雲丹亀さん。
「豊岡演劇祭」を例に挙げ、地域の文化施設を活かし、観光客を呼び込むことで地域経済を活性化させることができれば、と語ります。
地域の文化や観光資源を活かすためには、専門知識が必要不可欠。QMAで得た豊富な知識が大いに役立っているのだとか。
福崎町職員として、町のイベント施設であるエルデホールの運営に携わりながら、神は奮闘中。福崎町でのeスポーツ大会開催の可能性についても言及しました。
eスポーツを起点につながる地域の文化と経済。
新たな観光資源やイベントの創出にeスポーツも取り組むことで、さらなる地域の活性化を図ります。
インタビュー動画
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「「神」は日々研鑽する。コナミeスポーツ大会優勝者に聞く、勝利の裏側と今後/福崎町」についての追加情報、感想などをコメントまでお寄せください。