オランダ、アムステルダムで7月29日から三日間開催されたITFテコンドー世界大会で55歳の髙岸治恵4段(兵庫県三田市のITF兵庫道場)が型で銅メダル獲得。
コロナで渡航を見送った選手が多い中、単身で出場した上に同大会ではジュニア、成人の部では国際審判も務め日本の存在をアピールしました。
34歳からテコンドーを始めたというシングルマザーが同カテゴリーではアジア勢唯一の入賞者となり、優勝のアルゼンチン、2位の英国、同3位の米国の選手と肩を並べて表彰台に上がりました。
ITFテコンドーはオリンピック競技になっているWTFテコンドーと異なり、世界大会が競技の最高峰。
2021年に開催予定だったITF世界大会2021はコロナで開催が1年延期。選手登録期限であった4月末には日本からはまだまだ渡航が難しい時期であったので、髙岸さんは一旦はエントリーを諦めたといいます。
次回の世界大会は2025年、59歳という年齢で次の参加はできるのだろうか。
一人でも多くの選手に世界大会の舞台に立ってほしいという願いから、ITFは国境が大会の登録締切日を過ぎてから開かれた国からの参加を7月上旬に呼びかけ。
日本は厳密にはロックダウンがされていなかったので追加募集要件を満たしていませんでしたが、それでも渡航が難しかったということもあり日本にも追加募集が行われ、この機を逃したくない、と髙岸さんは出場を決意。
道場開設29年目して初の世界メダルを手にしました。
次の世界大会は2025年開催予定。「それでもチャンスがあれば、是非出たい。」と髙岸さんは迷わずいいます。
「テコンドーに限らず、武道は男性に比べ女性の競技者人口が極端に少ないです。特に日本では私が出場することで若い選手が1回でも多く試合ができるなら、私にもまだまだ出場する価値があると思っています。」(髙岸 治恵)
ITF・・・The International Taekwon-Do Federation (ITF)はチェ・ジュンファを総裁として英国に本部を置く国際団体。有段者の昇段は全てITFが制定するカリキュラムと試験実施要項に基づいて実行されており、段位の授与はITFが行なっています。
COMMENT
「55歳女性が初世界メダル!オランダ開催ITFテコンドー世界大会」についての追加情報、感想などをコメントまでお寄せください。