兵庫県では前日までの新型コロナの感染状況を政府が示す「感染状況ステージの指標」と合わせて公開しています。
連日の300人を超える新規感染により病床はひっ迫し、重症患者向けの病床使用率は初めて70%を超えました。改めて感染状況ステージについての現状のまとめ。
また2021年4月9日現在、ステージレベルの指標の見直しが新型コロナウイルス感染症対策分科会により検討中。
「感染状況ステージ」とは
新型コロナウイルス感染症対策分科会は、ステージⅠ~Ⅳの状況に応じて休業要請などの講じるべき施策を提案しています。
ステージの判断に用いる目安として6項目の指標が設定されています。
「感染状況ステージ」の判断の指標
ステージ1 | 感染者の散発的発生 |
ステージ2 | 感染者の漸増 |
ステージ3 | 感染者の急増 |
ステージ4 | 感染者の爆発的 |
というような疑問もありますが、感染具合の目安となる数値が発表されています。
ステージⅢ指標
項目 | ステージ3指標 | 単位 |
①病床のひっ迫具合 全入院患者の確保病床使用率、重症患者の確保病床使用率(重症患者) | 20% | % |
②療養者数 | 15 | 対人口10万人 |
③陽性者数/PCR等検査件数(週間) | 10% | % |
④直近1週間の陽性者数 | 15 | 対人口10万人 |
⑤直近1週間とその前1週間の比 | 1.00 | (前週差) |
⑥感染経路不明の者の割合(週間) | 50% | % |
ステージⅣ指標
項目 | ステージ4指標 | 単位 |
①病床のひっ迫具合 全入院患者の確保病床使用率、重症患者の確保病床使用率(重症患者) | 50% | % |
②療養者数 | 25 | 対人口10万人 |
③陽性者数/PCR等検査件数(週間) | 10% | % |
④直近1週間の陽性者数 | 25 | 対人口10万人 |
⑤直近1週間とその前1週間の比 | 1.00 | (前週差) |
⑥感染経路不明の者の割合(週間) | 50% | % |
兵庫県の状況
※療養者数は入院数、宿泊療養数、入院調整数、その他医療機関・福祉施設等(保健所設置市の自宅療養含む。)の合計
2020年11月1日から4月8日までの感染状況ステージについて数値が記載されていますが少し分かりにくいのでグラフ化してみます。
①病床のひっ迫具合(全入院患者の確保病床使用率)
ステージ3指標 | 20% |
ステージ4指標 | 50% |
②療養者数(対人口10万人)
ステージ3指標 | 15人 |
ステージ4指標 | 25人 |
③陽性者数/PCR等検査件数(週間)
ステージ3指標 | 10% |
ステージ4指標 | 10% |
④直近1週間の陽性者数(対人口10万人)
ステージ3指標 | 15人 |
ステージ4指標 | 25人 |
「直近1週間の陽性者数(対人口10万人)」についても現在頭打ちとはなっておらず今後の状況を注視する必要あり。
⑤直近1週間とその前1週間の比(前週差)
ステージ3指標 | 1.00 |
ステージ4指標 | 1.00 |
⑥感染経路不明の者の割合(週間)
ステージ3指標 | 50% |
ステージ4指標 | 50% |
※「⑥感染経路の不明率」は速報値で集計
今後の展開
2回目の緊急事態宣言発令の2021年1月14日から解除される2月28日にかけて病床利用率は下がっていますが解除となった3月以降、新規感染激増。療養者数についても増加スピードが速いと言えます。
重症者の第3波(2020年末~2021年1月)と比べても激増しています。
今後の動向にもよりますが「陽性者数/PCR等検査件数」という点で見ると、第4波については指標となる10%を超えたばかり。第3波を踏まえると今後2ヶ月程度10%前後を推移するのか、激増するのか。
昨年2020年の場合では第一波は4月11日にピークを迎えその後減少しましたが、現状ではピークを迎えているとは言い難く、今後の状況が気になるところです。
2020年 第1波時
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