2020年2月14日に「神河町歴史文化遺産保存活用地域計画」が文化庁長官の認定を受けました。
神河町歴史文化遺産保存活用地域計画
歴史文化のテーマに基づき、関連する歴史文化遺産群を「かみかわ歴史文化ものがたり」とし、繋がりをもった9つのストーリーとしています。そして、その魅力を発信し、歴史文化遺産の保存・活用を効果的に進めるための計画です。(神河町より)
歴史文化
砥峰・峰山⾼原などの山林や市川⽔系の清流といった豊かな⼤地の恵みは、古くから⼈々の営みを⽀え、神河町の歴史⽂化の礎となってきた。
福本遺跡や古墳群などの数々の遺跡を伝え、現在もなお、谷筋に広がる農地や山林、⾃然と調和した家並みや⽔⾞群などが暮らしに息づいている。
一方、⽣野鉱山寮⾺⾞道などの山や谷を縦横に通る道は、地域間の交流を促し、道端の道標や地蔵だけでなく、『播磨国風土記』や「犬寺物語」などの数々の説話・伝承、獅子舞や花だんごなどの伝統的な祭りや⾏事など、さまざまなかたちで他地域とのつながりを感じられる。
それらは、他地域からの影響を巧みに取り⼊れ、⾃分たちの土地の⽂化として醸成させた個性豊かな歴史⽂化として、神河町の多様な魅⼒の源となっている。
そして、現在も地域住⺠が主体となって、受け継いできたこれらの歴史⽂化を次の世代に伝えるためのさまざまな取り組みを進めており、現代の価値や魅⼒を付加したさらなる磨きがかけられている。
文化財の概要・特徴
神河町には、国指定⽂化財はなく、指定等⽂化財は、国登録1件、県指定等12件、町指定40件の計53件である。
平成17年の旧神崎町・旧⼤河内町の合併にあたり、区(集落)単位でワークショップを⾏い、次世代に受け継いでいきたい地域資源「地域の宝もの」のほりおこしと共有に取り組んできた。
このように、県内で最も⼈⼝の少ない小さな町であるがゆえに、各区には古くからのコミュニティがしっかりと⽣き続けており、⽂化財指定等の件数は少ないものの、区単位で歴史⽂化遺産の保存・活用の取り組みが活発に進められているという特徴がある。
社会的状況
兵庫県のほぼ中央に位置する神河町は、町域の約9割が林野という中山間地であり、かつては林業が隆盛を極めた。
近年は、豊かな⾃然資源を活かした観光振興を図り、平成29年には国内14年ぶりとなる新スキー場をオープンさせた。
平成17〜27年の⼈⼝減少率は12.4%、平成27年の⾼齢化率は34.1%であり、少子⾼齢化・⼈⼝減少が顕著であり、今後の歴史⽂化遺産の保存・活用の課題となってきている。
平成29年の銀の⾺⾞道の⽇本遺産認定を受け、⾃然資源と歴史⽂化を組み合わせたさらなる地域の魅⼒づくりを通じた定住促進や仕事づくり、観光振興などに取り組んでいる。
計画期間
2020〜2029年度(10年間)
※事業計画︓2020〜2023年度(4年間)とし、2024年度に改訂する。
詳細
(情報:神河町より)
COMMENT
「神河町歴史文化遺産保存活用地域計画|兵庫県で初!文化庁長官認定」についての追加情報、感想などをコメントまでお寄せください。