万博を席巻！「GF RAMEN LAB」がグルテンフリーラーメンの新時代を切り開く

ケンミン食品株式会社（兵庫県神戸市）が大阪・関西万博に出店した「GF RAMEN LAB 大阪・関西万博店」が、会期184日間で9万3,870人もの来店者を迎え、グルテンフリーラーメン6万6,492杯という販売数を達成しました。

これは、「小麦を食べられない方もそうでない方も、皆で一緒に美味しいラーメンを楽しんでほしい」という強い願いが、世界中からの来場者に届いた結果と言えるでしょう。

この大成功を機に、万博という国際的な舞台から、誰もが笑顔になれる「グルテンフリーラーメン」文化が本格的に広がり始めます。

「仕方なく」ではない。「おいしい」から選ばれる一杯

「GF RAMEN LAB」は、アメリカ・ボストンで行列ができるラーメン店「Tsurumen」店主の大西益央氏と共に、「アレルギー対応だから仕方なく食べるラーメン」ではなく、「おいしいから食べたくなる」グルテンフリーラーメンを目指し、2020年に立ち上げられました。

ケンミン食品の創業者、高村健民氏の「米は五穀の王様」という信念に基づき、米粉の生地にかん水を練りこむという独自の製法を開発。

これにより、ラーメン特有のコシや独特の風味を感じさせる、完成度の高いグルテンフリー麺の開発に成功しました。

家族の笑顔と感動的なエピソード

万博店では、主力メニューの「GF黄金の鶏油しょうゆラーメン」や、お子様向けのハーフサイズも提供され、特にグルテンフリーの食事を求める人々から高い評価を受けました。

「このお店のために万博に来ました。家族で初めて同じラーメンを食べることができました」

「海外では選択肢が多いが、日本では少ない。このお店で選択肢があるのがとても良かった」

「初めてラーメンを食べることができました」

といった、家族全員で同じ食卓を囲む喜びや、人生で初めての一杯を提供できたことは、同社にとって非常に感動的な出来事だったといいます。

万博最終日に来店した中原ご夫妻からは、「ビーフンが好きだが、グルテンフリーラーメンもとてもおいしかった。良い記念になった」とのお言葉もいただきました。

グルテンフリーラーメンが「選択肢」となる未来へ

「GF RAMEN LAB」は、万博という発信力の高い舞台で、これまでグルテンフリーラーメンの存在を知らなかった層にも広くアピールすることができました。

大西氏も「ラーメンを諦めていた方々に、魂を込めたスープと麺を体験いただけたことが何よりの喜び」とコメントしています。

万博での経験を通じて、「グルテンフリーのオプションがないことで困っている方々がたくさんいること、そして自分たちが幸せをつくることができる」という大きな気づきを得たといいます。

ケンミン食品の高村社長は、万博での夢を次世代につなげたいという想いを語り、今後は常設店としての営業は一旦途絶えるものの、間借りイベントやグルテンフリー関連イベントへの出店など、「LAB活動」を継続していく方針を示しました。そして、2027年横浜花博へのチャレンジにも意欲を見せています。

大阪・関西万博から始まった「グルテンフリーラーメンが選択肢となる未来」を目指し、「GF RAMEN LAB」の挑戦はこれからも力強く続いていきます。