兵庫県は2026年9月11日、総額110億円の「令和8年度9月補正予算案(緊急対策)」を発表しました。
国の交付金を最大限活用することで、県独自の財源負担をゼロに抑えながら、物価高対策・安全対策・教育環境の充実を同時に実現する内容となっています。
補正予算の全体像と財源構造
| 区分 | 予算額 | 主な事業内容 |
| 県民の安全・安心に向けた取組 | 92億円 | はばタンPay+第6弾、設備投資支援、熱中症対策、特殊詐欺対策 |
| 県立学校の環境充実 | 18億円 | 高等学校等教育改革、専門学科への産業教育設備導入 |
| 合計 | 110億円 | ※国の「重点支援地方交付金」等を活用し、一般財源負担は0円 |
国から交付される最大350億円規模の交付金枠を活用し、県独自の財源を取り崩すことなく、今まさに求められている課題に重点的に予算を配分する設計です。
県民生活に直結する4つのポイント
① 「はばタンPay+」第6弾を実施(77.3億円)
- 還元率・購入例:プレミアム率25%(5,000円で1口購入→6,250円分利用可。最大4口・20,000円購入で25,000円分利用でき、5,000円お得)
- 対象・規模:全県民が対象。予算上限は132万人分(第5弾の118万人枠から拡大)
- スケジュール:申込みは2026年11月中旬〜12月上旬、利用期間は2026年12月下旬〜2027年2月末を予定。年末年始の出費が増える時期に合わせています。
② 高齢者世帯を狙う特殊詐欺の防止策(2,500万円)
- 65歳以上の単身・高齢者世帯を中心に、固定電話に取り付ける「外付け自動録音機」を8,000台、無償で追加配付。
- スマートフォン利用者向けには、警察庁が推奨する詐欺対策アプリ(NTTタウンページ、トレンドマイクロ社製など)の導入支援・啓発活動も行います。
③ 全県立学校に熱中症対策の設備を配備(3.0億円)
- 対象は県立高校・特別支援学校・県立大学附属中高など、計159校。
- スポットクーラーやミスト扇風機などの備品を配備し、平時の部活動・授業での暑さ対策に加え、災害時の避難所開設時には空調設備としても活用できます。
④ 中小企業・小規模事業者への設備投資支援(11.4億円)
原材料価格の高騰や金利上昇が続く中、収益力の強化と賃上げしやすい環境づくりを後押し。
設備導入費を補助(補助率:中小企業1/2、小規模事業者2/3、上限500万円)。
なぜこの内容になったのか
① 一般財源ゼロで即効性を確保
国の重点支援地方交付金には繰越期限(2026年度末)が設定されています。この期限を踏まえ、100億円を超える国費を無駄なく県民還元・事業者支援に充当する狙いがあります。
② 「はばタンPay+」の還元率を50%→25%に変更した理由
前回(第5弾)の還元率50%から、通常枠基準の25%に戻しています。これは、1回限りの高還元を狙うよりも、出費がかさむ年末年始に合わせて購入枠(132万人分)を広く確保し、より多くの県民に行き渡らせることを重視したためです。
③ 学校の暑さ対策と防災機能を同時に強化
校舎全体への空調設置には多額の費用と長い工期が必要です。そこで可搬式のスポットクーラーなどを配備することで、来夏の熱中症対策と、災害時の避難所としての機能強化を、スピード感を持って両立させています。
まとめ
今回の補正予算は、国の交付金を活用した「一般財源ゼロ」という財政面での工夫と、物価高・詐欺被害・熱中症・教育環境という県民の身近な課題への対応を組み合わせた内容です。
特に「はばタンPay+」第6弾は申込み時期(2026年11月中旬〜12月上旬)を見逃さないよう注意しましょう。
































































