缶入りのキャンディとして真っ先に思い浮かぶと言っても過言ではない「サクマ式ドロップス」と「サクマドロップス」。
映画『火垂るの墓』にも登場した赤い缶の「サクマ式ドロップス」を販売する佐久間製菓が原材料価格の高騰や新型コロナウイルス感染症などの影響により、2023年1月で廃業することが11月9日明らかに。
袋入り飴も販売する佐久間製菓ですが、「サクマ式ドロップス」と聞くとやはり缶イメージ。
佐久間製菓 WEBサイトより
子供のころは開けるのにも一苦労で、大人に開けてもらうかスプーンなどをテコにして開ける必要がありました。
缶の場合、缶を傾けて飴を取り出す必要がありますが、何味が出るのか分からないのも今となっては思い出深いところ。子供時代は好き嫌いの分かれるハッカは「ハズレ」だったり。
映画『火垂るの墓』の「節子」をまねて空き缶に水を入れてジュースになるのか試した経験がありますが欠けた細かいアメがジャリジャリとする水だった記憶もいい思い出。
なお「サクマ式ドロップス」は1918年に登録された商標で佐久間製菓が使用していますが、現在、佐久間製菓株式会社、サクマ製菓株式会社の共有権利となっており、今後サクマ製菓株式会社から「サクマ式ドロップス」が発売される可能性があります。
©JPO and INPIT
廃業が明らかになった翌日
ニュースを受けて通信販売サイトでは特に代表商品である「缶入り」について購入するユーザーが激増、売り切れが続出しました。中には価格が高騰している場合も確認。
amazon.co.jp
「佐久間製菓」と「サクマ製菓」
人によっては缶のイメージカラーは「赤」だったり「緑」だったり。
「サクマ」「ドロップス」という共通の言葉から二つを同じ商品と認識いる人も多いですが、厳密には別会社の商品。
佐久間製菓の前身は1908年( 明治41年)佐久間惣治郎が創業した佐久間惣次郎商店。新鮮な味覚と風味を生む独自の製法は「サクマ式製法」と呼ばれ、サクマ式ドロップスの登録商標を取得。
太平洋戦争で工場は戦火のため消失しましたが、1948年、関係が深かった横倉信之助により東京都池袋に工場を再建し佐久間製菓株式会社を再興しました。キャンディー缶の色は「赤」
なお、サクマ製菓は1947年、東京都渋谷にて創業された会社で佐久間製菓と同じ佐久間惣治郎商店が元。キャンディー缶の色は「緑」となっています。
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